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紫「じゃ〜ん!この船自慢の衣装部屋で〜す!」
「え?!ひっろ!」
タツヤさんに連れてこられたのは、とんでもなく広い衣装部屋だった。
あの家にはこんなに広い衣装部屋がなかったから正直ビビってる。
何着あんの?ってくらい服がハンガーに掛かってて、帽子の数も靴の数もえぐえぐ。
紫「ちょっと待ってて。レン〜、コウジ〜!」
とタツヤさんが天井に向って誰かを呼んだ瞬間にポンッという音が鳴った。
え?!何なに?!
?「お〜!美人さんや!」
?「さすがダテさん。写真で見るより全然綺麗!」
?「ちょ、レンくん!確かに綺麗やけど目移りしちゃアカンで!」
...え、この小さい子達...もしかしてフェアリー?!
俺の周りをくるくると飛んでいるのは間違いなくフェアリー。
金色の粉を落としながら痴話喧嘩をしていて、ちょっと可愛い。
紫「も〜、ほら、ちゃんと自己紹介して!」
黒「あ、レンです!それでこっちは...」
橙「どうも!みんなの万能調味料こと塩こうじよりもフェアリーのコウジです!」
「万能?しおこうじ?」
よく分からないけど、この黒色の服を着ているイケメンな方がレンさんで、オレンジ色の服を着てる不思議な言葉遣いの子がコウジさんか。
しおこうじってなんだろ。
紫「見ての通り、この2人はフェアリーだよ。」
「だよね。...あ、俺はショウタです。」
橙「ショウタ...しょっぴー!よろしくな!」
黒「ちょっ、コウジ!」
「...ふっ、あはは!なんだよそのあだ名!はじめて付けられた!ははぁ!」
橙「え〜?可愛いやろ?しょっぴー!」
コウジさんに不思議なあだ名を付けられて、ツボっちゃった(笑)
レンさんはやめとけって顔してたけど、こういうのめっちゃ嬉しい。
今まで、友達って呼べるやついなかったからさ。
...あ、リョウタは“恋人”だから!
友達には入らないから!
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作者名:名のない納棺師 | 作成日時:2021年5月24日 19時