悪夢の延長 長谷部side ページ4
長谷部side
あぁ
痛い、痛い
今日も主の金切り声で目が覚める。
毎日毎日
目が覚めると身体は痛み、
日が暮れ、気絶するまで暴言、暴力、出陣…
もう長い間手入れもされていない。
でもまぁ、夜伽を課せられるヤツらに比べれば
これくらい…
そう思ってしまう。
そう思っていた時だった。
俺達は全員、主に大広間へ集まれと言われた。
大広間に行くと、
もうボロボロで歩くのもやっとな刀や
あと少し動いたら折れてしまいそうな刀もいた。
そこまでしてどうして集まるのか…
答えは簡単だ。
逆らえばまた、暴力を受けるからだ。
その上、主は言霊が扱える。
逆らう事など不可能に近いのだ。
そうやって全員が大広間につき、座った時、
大広間の襖を荒く開けた主が俺達の目の前に
立っていた。
審神者「…チッ」
軽く舌打ちした主に多くの刀は固まり、
短刀達は涙を堪えて震えていた。
無論、震えているのは俺も例外では無かった。
そんな俺達のを見てうんざりしたように
ため息をついた主は、主専用の椅子に座り
俺達に
手入れをした。
大広間が光に包まれた瞬間、俺達の傷が
服に隠れて見えない所以外は綺麗さっぱりと
消えていた。
手入れを受けた全員が驚く。
加州に至っては、
加州「あぁ、主！俺達の事を、俺の事をやっと愛してくれるんだね！」
などと涙でぐちゃぐちゃになった顔で
主にしがみついていた。
俺も今すぐにでも主の元に駆け寄り、
「あぁ、主は俺達を見捨ててなどいなかったのですね！」
と、言ってしまいたかったが、
主の行動がそれを許さなかった。
パン
主は自身にしがみついている加州を思いっきり平手打ちにした。
加州は自身の身に何が起きているのか分からず
ずっと、
加州「あ、え、主…？え、何で、俺の事、愛してくれてるんじゃ…」
とうわ言のように言っていた。
しかし主は、
審神者「はぁ？アンタ何言ってんの？
私がアンタを愛すなんてあると思ってんの？」
加州「え、でも、手入れ…俺達に手入れしてくれたじゃん！」
審神者「あぁ、それ？それは単に明日から3ヶ月、見習いが来るからよ。
傷だらけになってて、私の本丸がブラックだって言われないためにね。
全く、そんな事も分からないの？」
加州「そ、んな…」
審神者「そうだ、ついでに良い機会だから言っておくわ、加州」
加州「な…に？」
審神者「私アンタの事なんて、今までこれっぽっちも愛した事なんてないわよ。」
加州にそう言い放った。
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安奈(プロフ) - それこそ貞ちゃんとみっちゃんでどうでしょう！？身内の言葉の方が心に響きやすいと思う。 (2月17日 15時) (
レス) @page46 id: dd0f887606 (このIDを非表示/違反報告)
ブルードーナツ(プロフ) - うぽつです！とても面白いです！！凄い好きになりました！！続き楽しみです！更新頑張ってください！ (2023年3月7日 17時) (レス) id: e782ba2d12 (このIDを非表示/違反報告)
S - 鶴丸さんと謙信くんで出してください！ (2023年2月2日 7時) (レス) @page46 id: 6fdaf62f95 (このIDを非表示/違反報告)
ｖサイン - すごく面白いです!!短刀は乱ちゃん太刀は小竜景光などはどうでしょうか？自分のペースで頑張ってください! (2022年5月30日 12時) (レス) @page46 id: 38a5f9016c (このIDを非表示/違反報告)
百合(プロフ) - ミニ劇団は三条派がいいです！ (2022年5月22日 10時) (レス) @page46 id: ec6bf20063 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お京 | 作成日時：2020年5月14日 13時
