大介くん、未来で待ってる！ (ページ6)

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だいすけ君とぴーまんページ6

貴女side

あの後、だいすけ君を連れて自分の家に帰った。
途中でだいすけ君の好きそうなお菓子をいくつか買ったら目をキラキラと輝かせながらぴょんぴょん跳ねて

大介「おかしっ！こんなにいっぱい！
おねえさん、ありがとー！！」

と言ってくれたから内心ほっとした。
買い物するまでずっと不安そうな顔で私の手を握っていたから、少しずつ私に心を開いていってくれているのだろうと思うと嬉しくてたまらなかった。

さてと、もうすっかり夜になってしまった。
問題は夜ご飯だ。
この歳の子供は好き嫌いが多い…けど、
ここは心を鬼にして…

貴女「だいすけ君、今日の夜ご飯って、ピーマンの肉詰めでもいーい？」

大介「ぴーまん…？」

わぁお、おめめぱちくり。
泣かないかなこれ…

大介「ぼく、ぴーまんだいすきっ！」

貴女「え」

大介「ぴーまん！ぴーまん！やったぁ！」

おっとぉ…？
思ってた反応と違うぞ？
私も小さい時からピーマン好きだったけどここまでじゃなかったぞ？？

とにかく、ピーマンの肉詰め作ろう。
ひき肉と玉ねぎでタネを作って、
ピーマンは蒸して甘みを出して、
塩コショウの他にちょっと甘めのタレを作って
2種類にして、だいすけ君が好きな方を食べてもらおう。
一応サラダとスープも作って、炊きたてご飯をお茶碗に入れたら…

貴女「完成！だいすけ君、ご飯出来たよ！」

大介「！ごはん！」

貴女「はいそれじゃあだいすけ君、手を合わせてください！」

ぱちん！
と可愛い音が鳴る。

貴女「いただきます！」

大介「いただきます！！」

出来たてのおかずに炊きたてのご飯からはもくもくと湯気がたっていて、それを見ただいすけ君は急いでピーマンの肉詰めを口に運んだ。

大介「！あちゅっ！！！」

貴女「あー、ほらほら、急いで食べようとするから…
ちょっとかして。」

ふー、ふー

貴女「はい、これでもう熱くないよ。
ゆっくり噛んで食べること！」

大介「はぁーい…」

私の見よう見まねでもう一度ピーマンの肉詰めをふーふーしただいすけ君。
口を大きく開けてぱくりとピーマンの肉詰めを口いっぱいに頬張った。
瞬間目がとび出そうなほど見開いて

大介「おいしいっ！おねえさん！これ！おいしいよ！！」

貴女「おいしい？良かった。」

あまりにも興奮気味に美味しい美味しいと言うだいすけ君。
家族以外に手料理を振舞ったことなんてなかったから
照れくさくはあったけれど素直に嬉しかった。