大介くん、未来で待ってる！ (ページ19)

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ミサンガへの『お願いごと』ページ19

貴女side

佐久間さんが素直に取材を受けると言ってから拍子抜けした顔をしたSnowManのメンバーさん。
そして何事も無かったかのように取材を始める先輩。

そして今、その取材が終わった。
...直後なんですけど

佐久間「お姉さん、お仕事終わった！」

貴女「ん、ちゃんと見てたよだいすけ君。」

佐久間「えへへ」

取材が終わり直行で私のところに来る佐久間さんが可愛くて頭を撫でると、嬉しそうに手のひらに頭を擦りつけてくる。
わんちゃんみたいで可愛いなぁ...と思っていると

向井「なんかあれやね、さっくんいつも以上にわんこやね。」

ラウール「確かに。なんか飼い主とわんちゃんって感じ。」

深澤「いやでも親子にも見えるよ。」

阿部「あー、確かに。
さっきの佐久間と坂本さん、わがままな子供とそれを諭す母親にしか見えなかったもん。」

そう言って笑いながら話しているメンバーさん。
それが嫌だったのか佐久間さんは不満そうな顔をして

佐久間「違うもん！」

岩本「え？」

佐久間「親子でも飼い主とわんちゃんでもないもん！」

目黒「佐久間くん、どうしたんすか？」

佐久間「お姉さんは俺の...お嫁さんだもん！！！」

その言葉に私を含め佐久間さん以外の全員が固まる。
するとさらに追い討ちをかけるように

佐久間「お姉さんと約束したんだもん！」

放った言葉は衝撃的でバッと私に視線が集まる。
そんな視線に構っていられず、
私は自分の記憶を頼りにその言葉の真相を探っていた。
そして思い出したのだ。

だいすけ君がミサンガにお願いした『お願いごと』を。

貴女「...だいすけ君」

佐久間「なぁに、お姉さん」

貴女「だいすけ君が言ってるのって、もしかしてお姉さんがだいすけ君にあげたミサンガへのお願いごとのこと？」

佐久間「うん、そだよ！」

...ビンゴである。
もちろん周りはピンと来ていない。
つまりはミサンガに願ったお願いごとはメンバーさんにも言っていないということか。

佐久間「今日の朝...ミサンガ切れたの。
やっと、やっとね。だから今日このお仕事終わったあと、お姉さんのこと探そうと思ってたんだ。
でもお仕事でお姉さんに会えるなんて運命だよね。」

貴女「ウン、ソダネー...」

大人になるにつれて小さい頃の記憶は忘れていってしまう。
だからだいすけ君もそうだと思っていた。
大きくなって、成長して、私のことも忘れて、思い出さなくなって、そして素敵な人と結ばれる...

そう、本気で思っていた。