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二十一人目 ページ22

敦sids


見「でて来い。」


どう云うことだろう。
釈放はされないと思っていたのに。


まさか、処刑?!


江「犯人、捕まったの〜?」


と、乱歩さんが偉そうな人に聞いた。
その人は、驚いて乱歩さんを見たが、乱歩さんの能力を思い出したらしく、納得した顔になった。


見「いえ、まだ、捕まって降りません。

急に、上からの指示で、只、釈放しろとだけ……
かなり、デカイ金か、情報が動いたんじゃ無いですか。

上がてんてこ舞いになって動いてたんで、此れから、真犯人を掴まえて謝罪会見やらの準備出はないかと。

恐らく、探偵社と社長さんの名誉回復もされます。

良かったですね。あの罪状だと、死刑は免れませんでしたよ。
しかし、誰が動いたのかご存じですか?」


福「どう云うことだ。」


と、社長が多少の睨みを聞かせて、(本人はそんなつもりは一切無いのだけれど)問いただした。


見「知らないのですか?僕は、てっきり貴殿方のお知り合いで凄い方がいるのかと。

貴殿方を釈放出来るようにしたたかです。


僕は元々、この逮捕には反対だったんです。


母が、お世話になって、よく話を聞いていたので。
いい人達なんだろうなぁって勝手に思っていた訳で。

上に直談判したのですが、取り合って貰えず、再捜査もしてもらえなかったんです。

恐らく、政府の面子が潰れることを恐れたんでしょう。梃子でも動きませんでした。

その政府が、種田長官と話し合いに行った途端、今回の釈放やらを言い出したので…………

全く、心当たりは無いんですか?」



当然、僕達にある筈も無く、首をふった。

しかし、そんな政府を動かせることの出来る程の人って、どんな人なんだろう。

兎に角、その人に感謝せねば。


江「ねぇ。君さ、僕と会ったことある?」



見「?ありませんよ。」



何故、乱歩さんはそう、思ったのだろう。
誰かに似ていたんだろうか。

会った事が会ったのだろうか。



谷「……あの、一つ聞いても、いいですか?」


見「どうしましたか?」



谷「僕達、何の罪で此処に来たんですか?」



見「列車の爆破テロです。


監視カメラにバッチリ映っていましたよ。

だから、謎なんですよねぇ。



あ、探偵社までお送りします。断らないで下さいね。
上からの指示で、仕事なので。」



まぁ、そんなこんなで、僕達は、一週間ぶりに地上に出た。

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作者名:ゆい | 作成日時:2018年12月15日 22時

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