【文スト】生きてて、いいの？ (ページ11)

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十人目ページ11

敦sids

佳奈さんが探偵社を辞めた。

ずっと、十年間過ごしてきて、自立したかったらしい。

何だか、何か起きそうで不安だ。

バァン

？「どーも。僕は、宮部(ﾐﾔﾍﾞ)陽です。

ちょっと見てもいいですか？」

国「依頼ですか？」

宮「いえいえ。そんな大層なものじゃありませんよ。只、濃度の高い火薬、其も爆弾に使われるようなものの匂いがしてね。

調べさせて貰いまーす。」

敦「爆弾？！」

宮「はい。恐らく。」

その人はまるで知っているかのような感じでどんどん歩き、佳奈さんの机で止まった。

じっと見ていたが直ぐに動いた。

パッとヘアピンを取り出すと、太宰さんのようにあっという間に開けて、中を出した。

そこには。

かなりの大きさの爆弾が入っていた。

宮「ビンゴ。

あぁ、無いとは思いますが、もしも爆発した場合のために避難しといて下さい。」

息をつくまもなくその人は爆弾の解除作業を始めた。

暫く、顔をあげ無かったけれど、直ぐにあげて

宮「終わりました。

多分、この机の人が意図的に仕掛けたのではないかと。鍵をかけて厳重にしまっていましたし。」

そんな、佳奈さんが。

ピリリリリリッ

宮「スミマセン、ちょっと出ますね。

やぁ安吾くん。相変わらず徹夜してるかい？

そうそう、僕、とうとう気付いたんだよ。あ、聞きたいかい？
あのさ、世の中、成功よりも失敗の方が多いだろう？
つまり、僕は未遂を目指すべきなんだ！

手始めに、君、洗剤の水割り、ないかい？じゃあ、洗剤のソーダ割！！
ないのか。じゃあ仕方ない。今度にしよう。

あぁ、飲み会と言えば、君しょっちゅうつぶれない癖に潰れたら凄く色々話すの、気付いてる？

例えば？例えば、織田作さんがとか、太宰くんがとか、あの頃をやり直したいとか。
うん、物凄く話すもんだから、全部覚えたよ。

え、今の場所？

えっと、探偵社。え、安吾くん、どうしたの？
はい？サボり？

いや、いつも通り迷ってたら火薬の匂いがしたから追っかけて来たんだけど。
いや、だって火薬のあるとこに大抵、マフィアか、特務課の誰かいるし。

え、包帯まみれの男？

あぁ、いるけど？どうして？

え、給料減給？！それだけはマジで勘弁して安吾くん、僕が何をしたと言うんだい！！
後、給料日まで三日もあって、今1000円しか無いの！
そんなの、いつも直ぐに無くなっちゃうのに。

問答無用？待って、謝るから、安吾、ブチッ」

ツーーーツーーー。