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隣国の城主の父親が死んだ。
そんな知らせが入ったのは、冬ももう終わりに差し掛かる頃だった。
私はというと、今までの気だるさはもう随分と減って、また国のことも気にかけられるようになっていた。
慧悟とは、元通りとまではならなくとも、気まずさはなくなった。
そんな中入ってきた、突然の訃報。
神宮寺からの情報によると、本人は少し前から身体の不調を感じてはいたものの、こんなに急に死ぬなんて誰も思っていなかったのだという。
お医者様にも、詳しいことは分からないらしい。
そんな話をしていると、玄樹の姿のお玄が慌てたように走ってきた。
男の服装であることをみると、情報をすぐに伝達したかったのだろう。
「お玄、どうしたの？」
そう問うと、息を切らしたお玄は言った。
玄「大変だよ。隣国の安井家のお偉方が、父親の死を、うちの国のせいにしようとしてる！しかも、城主は息子に譲ってるけど、実質治めてたのは父親だったから、大騒ぎなの！」
え、なんで、うちのせいに？
突然の事で言葉も出なかったが、矢継ぎ早にお玄は言う。
玄「温厚な息子は、そんな風に決めつけるのは良くない、ってたしなめてるらしいけど、なんせ城主になってからも政治は親に任せっきりだったから、家臣達は取り合ってもくれないらしい。
国の頂点に君臨する人の扱われ方じゃないよ。まったく。」
このままだと、隣国との関係は悪化してしまう。
そう考えざるを得なかった。
そんな時、ふと想ったのが、城下の様子だった。
城主として、何としても国民は守らなければならない。
その為に、情報がどのくらい出回っていて、人々はどう感じているのかを調べなくてはならないと感じた。
自分の目で、耳で、感じなきゃ。
そんな思いが膨らんで、私はすぐに準備を始めた。
慧悟、今回はきっと大丈夫だから。
心配しないで。
国のために、久々に頑張るよ、私。
そう心に決めて、私は城を飛び出した。
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終わり
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とびっ子民はえびえび(プロフ) - 更新、待ってます (2018年12月6日 2時) (
レス) id: 043c2ce6ae (このIDを非表示/違反報告)
リョウ(プロフ) - コシヒカルさん» 感想ありがとうございます！是非是非楽しみにしていてください！これからもよろしくお願い致します！ (2018年6月6日 18時) (レス) id: 1d65066b7c (このIDを非表示/違反報告)
コシヒカル(プロフ) - 慧悟くんのお父さんが亡くなってどうなっていくのか…！凄く楽しみです!! (2018年6月4日 15時) (レス) id: fc3dbdd846 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ(プロフ) - コシヒカルさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけるととても嬉しいです！ 更新のペースを上げられるよう頑張ります笑 (2018年5月18日 0時) (レス) id: 1d65066b7c (このIDを非表示/違反報告)
コシヒカル(プロフ) - すごくこれからのお話が楽しみです！ (2018年5月17日 22時) (レス) id: fc3dbdd846 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リョウ | 作成日時：2018年5月6日 17時
