新たな事実 ページ8
side.貴方
『き、拒食、症…』
sn｢そう。ほら、食べると戻しちゃう、って事無かった？｣
そう聞かれて思い出す為に目を伏せ頭の中の記憶を手繰り寄せればふと思い出した1年ほど前の久しぶりの食事の時
私は、食事を吐いていた
否、食べれなかった
1口も胃には入らず
全てお皿の上にぶちまけた事を
『…あり、ました』
sn｢…そっか｣
哀しみの込められた視線を送られれば自然と下を向いてしまう
再び目を伏せ、記憶に蓋をすれば浅く息を吐いた
sn｢…Aちゃん。拒食症は治せるからね。もし治したいのであれば、俺はいつでも協力する｣
『はい…』
この空気にしんぺいさんは気まずくなったのかそう言ってくれて、それに答えれば優しく頭を撫でてくれた
sn｢さて、エミさんも待ってる事だし。あ、着替えたい？｣
『いえ、このままで大丈夫です』
sn｢ん、分かったよ。じゃあ此処にいてね。エミさん呼んでくるから｣
こくりと頷けば満足そうに微笑んでしんぺいさんはだだっ広い空間の医務室の奥へと消えた
暫く待つだけなのでぼー、とある一点を見つめていれば不意に自身に注がれる視線に気づいた
場所からして上だろうな…なんて思い、対してそんな殺意等は感じられず別に気にしなくていいだろうと、再び他への興味をシャットダウンした
5分程待っていればしんぺいさんとその後ろから着いてくるエーミールさんがいた
sn｢じゃ、俺はグルッペンの所にでも行ってくるよ。終わったらインカムで教えてねエミさん｣
em｢分かりました｣
sn｢ん。じゃ、また後でねAちゃん｣
ニコニコと微笑みながら此方に手を振ったしんぺいさんに軽く振り返せばまたふわりと笑って扉の外へと消えた
視線をエーミールさんに戻せば何故か神妙な顔つきで此方を見ていた
『どうし((em｢Aさん｣はい…』
どうしたんですか、そう聞こうと声を発する前に遮られてしまう
名前を呼ばれ返事を返せば何を言われるのか少し身構える
ぱちぱちと瞬きを繰り返して相手の言葉を待っていれば予想していなかった言葉に耳を疑った
em｢ご両親を、今どう思っていますか｣
_________________________
順位乗ってました、！
ありがとうございます！！
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白狐(プロフ) - 咲兎さん» ご指摘ありがとうございます!!!マジで助かりました…() (2020年5月1日 22時) (
レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - メガネザルさん» マジすか?!ありがたや…!!更新頑張りますね!!!ありがとうございます!!! (2020年5月1日 22時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 海さん» あらら…更新頑張りますね!!!! (2020年5月1日 22時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
咲兎 - 作中に登場したオレンジスペサルトアマメジストですがおそらくオレンジスペサ"イ"トアメジストだと思われます細かくてすみません (2020年3月27日 6時) (レス) id: 5668b7b1d8 (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) でも体調とか優先してくださいね！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 0fa97ad5d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐 | 作成日時：2020年1月5日 17時
