同居 5day ページ8
視点.貴方
『ぇ、…』
唖然として、私は小さく声を漏らすだけ
親戚達も驚いたのか、目を丸くし、静まり返っていた
そんな彼が作った沈黙をいとも簡単に親戚達は破り、また煩くなる
親戚｢龍くん仕事忙しいんじゃ…｣
親戚｢そ、そうよ。この子面倒見れないやないの…？｣
親戚｢やから、私達に任せ…((sha｢なんやねん。さっきからぺちゃくちゃぺちゃくちゃと。好き勝手な事言いよって、Aの押し付け合いして、したら？俺が引き取る言うとんにお前らは私達が世話するー言うて、さっきといってることとちゃうやん、掌返しやんけ。んなお前らにA任せてたまるかっちゅうの。巫山戯んのも大概にせぇよ？仕事？んなもん定時で帰れるわ、舐めとんちゃうぞ。｣
そう言って一気に捲し立てた龍さん。親戚たちに有無の一言も言わさないように言ってのけた顔は清々しい
はぇー…龍さんすごいわぁ…
何か反論しようとしている親戚達を見兼ねたのか
sha｢これはもう決定事項やから。お前らに決定権は無い。して、ここに用は無い。A、別室行くで｣
『ぁ、…はい…』
そう言って扉を開き、出て行こうとする龍さんを追い掛けようとすると、後ろから誰かに引っ張られる感覚があって、それが物凄い力で引っ張られ、パッと手を離されたからつんのめって顔から床に転けそうになる
やばい
そう直感した私はぎゅっと目を瞑り次に来る痛みを待った
が、いつまで経っても痛みが来ず、代わりに柔らかくて、暖かく、誰かに抱きとめられているのだとものの数秒で理解した
目を開け、顔を上げると、龍さんの親戚達を見る冷ややかな鋭い瞳が自分に向けられていないと分かっていても、何故か怖くて、思わず下を向いた
sha｢もう近寄んな。Aに指一本でも触れてみろ。お前らの指、へし折ってやっからな。｣
さっきまでの声とはワントーン低く、ドスの効いた声が部屋に響いた
誰も何も言わない
下を向いたままだから、龍さんの表情も、親戚達の汚い目も、何もかも分からない
不意に背中を撫でられる感覚がして肩を少し揺らせば
sha｢ごめんな、怖かったよな｣
さっきとは違う、優しさを含んだ声で私だけに聞こえる大きさで言って
sha｢もう俺達のことはほっとけ。見掛けても声掛けんな。もうお前達とは一切連絡取らんからな。｣
そう言って私の手を引き、別室へと連れてこられる
sha｢ほんまごめんな、取り敢えず、ここ出よか｣
そう言いながら荷物を纏め、ここを出る支度をする龍さん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 752人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫大好き - 白狐さん!ちょー気に入りました!好き好き(私、ヤバ)更新頑張ってください! (2020年9月13日 17時) (
レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 起こし方笑笑。笑ったこれからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月12日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
114514 - はわわわ 私も主人公のようにされたい (2020年7月3日 21時) (レス) id: 3a17ec7a5b (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - みゅーとさん» ありがとうございます!!気長にお待ちください…() (2020年4月4日 20時) (レス) id: 3a2a306946 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - これからも新更頑張ってくださいずっと待っとりますわ (2020年4月4日 8時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白狐 | 作成日時：2019年11月9日 14時
