【黒バス】夢主｢海常高校にトリップしたみたいだけど、どうにかなるでしょう｣＃2 (ページ21)

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65話ページ21

森山side

男1｢お、おい！大丈夫か！？｣

その声にパッとステージの方を見ると、転がっているバスケットボールと、倒れているAが居た。

笠松｢何があった｣

男2｢パス回ししていたら手が滑ってマネージャーの方に飛んでって…｣

違う。わざとAにぶつけたんだと、俺は分かった。

笠松｢おい、森山どこに…｣

森山｢Aを保健室に運ぶ。笠松はそいつらから話聞いておいてくれ｣

笠松｢…あぁ、分かった｣

倒れているAのそばに寄ると、少しだけ鼻血が出ていて、その痛みを知る。

森山｢俺がちゃんと見ていれば…｣

しょうもないことで不貞腐れているんじゃなかった…

黄瀬｢森山センパイ、ここは俺らに任せて咲楽っちのこと頼むっス｣

森山｢でも…｣

黄瀬｢笠松センパイもいるっス。最悪、監督から指示が出ると思うっスから…それに…｣

森山｢それに？｣

黄瀬｢咲楽っちが目を覚ました時に目の前に居たら喜ぶのは俺や笠松センパイじゃなく、森山センパイだと思うっスから｣

森山｢黄瀬…｣

黄瀬｢だから、さっさと行くっス｣

森山｢お前にも気遣いなんてものが出来るんだな｣

黄瀬｢オレ、ちゃんと人っスから！？｣

森山｢…分かった。ここは任せるぞ｣

黄瀬｢はいっス！｣

倒れているAのそばに行き、お姫様抱っこするような形で抱える。

森山｢笠松、任せたぞ｣

少し遠くにいる笠松へと言うと、笠松はうなづいた。そして俺はAを抱えて保健室へと向かっていった。