64話 ページ20
『…はは』
笠松「次からはちゃんと説明してから移動することだな」
『だって、起こすの悪いかなって…』
笠松「…はぁ…」
『ため息つかれた!?』
笠松「とりあえず、次から気をつけろ。いいな?」
ギロっと睨みながら、私を見てくる。
『…はい』
そんなの『はい』って言うしかないよね(汗)
『それで、今私ってやることあります?』
笠松「ないな」
『…え?』
笠松「お前がどこまで別の高校のやつの能力使えるか知らねぇが、選手の調子がいいとか悪いくらいは分かるだろ」
『あ、そういうのメモすればいいってことですね
分かりました』
笠松「適当な紙に書いて出せば監督もわかると思うぞ」
『なるほどー。じゃあ、それやっておきます』
笠松「頼んだぞ」
そう言うと、笠松さんは朝練へと向かっていった。
『涼くんは行かないの?』
黄瀬「あ、俺も行ってくるっス」
『気をつけてね』
黄瀬「もちろんっス!」
そう元気よく言うと、涼くんも朝練へと向かっていった。
『さて、リコセンパイの技は使えるのかな…』
あれは長い間景虎さんの教えた練習風景とか見てたからわかるやつだから…
『…うん。無理だね』
スタメン5人はまだ分かるとして、他の人達の状態なんて…
『……』
分かるわ…昨日と全然雰囲気違う…
『何かあったのかな?』
興味ないから聞かないけど、練習に支障を出すようなら、マネージャーとして話を聞かなければ…
『…まぁ、いいか。スタメンくらいはちゃんと見て…』
その時だった。目の前が真っ暗になったのは。
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作者名:怜花 | 作成日時:2020年10月13日 2時