8話 ページ9
そうこう話して5分ほど経ち、
黄瀬「じゃあ、オレらはこっちなんで」
『あ、うん。お疲れ様〜』
黄瀬「黒子っちに会う時、咲楽っちにも連絡入れたいっス。連絡先もらってもいいっスか?」
『うん、いいよ〜。じゃあフリフリしよっか』
黄瀬「はいっス!」
スマホフリフリ中…
黄瀬「これっスか?」
『うん、それそれ。名前違うから後で変えておけだよ』
黄瀬「了解っス。じゃあ、またっス!」
笠松「さっさと行くぞ」
『うん、ばいばーい』
そうして私は、森山さんと二人きりになった。
(えと、何話そう…)
なんだか話しかけづらい…
森山「こっちのやつらはどうだ?見てたとおり…っていうのもあれだが」
『皆さん優しい方だなと。見てたとおりというか、想像以上というか』
森山「なら良かった。多少うるさいかもしれないが、みんな良い奴だから仲良くしてやってくれ」
『いつ戻るかわからない以上は仲良くしますよ。涼くんと約束もしちゃいましたし』
森山「そうだな。そうだ、少しコンビニ寄ってもいいか?」
『お任せします。私はここ分からないので(汗』
森山「じゃあそんなAには…」
森山さんは右手に持っていた鞄を、左手に持ち返し、右手を差し出してくる。
『…あの、子供扱いしてないですか?』
森山「下手に迷子になるよりいいだろう?それに、2歳下なんて子供みたいなものさ」
『むう…分かりました。何となくセンパイのやりたいことわかった気がしますし』
森山「あと、敬語はなしでいいぞ?仮彼氏、なんだろう?」
『うぐ…わかった…です』
森山「うん、よしよし」
わしゃわしゃと、森山さんは私の頭を撫でる。
(幸せすぎる…私死ぬんじゃないかな…)
森山「じゃあ、行こうかA」
『はい』
差し出された手を、私はぎゅっと握る。
『なんだか本当の恋人みたいですね、こうしていると』
森山「Aさえ良ければ、今すぐにでも付き合えるんだけど」
『私、絶対一線は超えたくないので嫌です』
森山「かなしいなぁ…」
『でも、そのうち超えちゃうかもしれないね』
ニヤけが止まらないくらいには付き合いたいって思ってます…
(なんて言ったら、森山さんの目がキラキラしそう…)
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時