43話 ページ47
『てか、まだ本格的に入ったわけじゃないのにいじっていいのかな…』
なんならまだ入部届け書いてないよ…
『ま、まぁ笠松さん直々に教えてもらったし、やってみるか…』
とりあえず、スポドリ作った方いいよね…?
『えーっと…あれか』
と、届きそうで届かない…
『んーー…!』
あ、届い…
ボブっ(粉の入った入れ物が落ちる音)
『……』
やっちゃった☆
『って、ドヤ顔してる場合じゃないよ、私。ど、どうするのこれ…』
床に転がっているスポドリの粉だった何かを呆然と眺める。
『こ、これどう見ても怒られるやつ…』
まさか今日1番最初のヘマがこれとは…
(最初から人呼んでやってもらえばよかった…)
そもそも、ここの棚全部高いんだよ…後で文句言ったろ…
とりあえず片付けるかと、近くにあったほうきを手に取った瞬間、ガラッと音がし、パッと振り向く。
森山「これは一体どういうことなんだ?」
『あ、えっと…その…』
せ、説明しづらい…
森山「なるほど、スポドリの粉をこぼしてしまったのか。ケガはないか?」
『あ、はい…』
森山「なら、よかった。Aが傷ついたらオレが悲しむからな」
『怒らないんですか…?大事なものこんなことにしちゃったのに…』
森山「Aが無事なら何が壊れてようが平気さ。片付け手伝わせてくれないか?」
『は、はい!ありがとうございます…!』
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時