4話 ページ5
そして、2階にある観覧席でみんなの練習風景を見学した。
私が来て1時間くらいだろうか。体育館の時計は7時を指していた。
「「あざっした!!!」」
その声にはっと我に返る。集中していたのだろう。
森山「今、着替えてくるから待ってて」
『あ、はいっ!』
下の階から、森山さんはそう言うと控え室へと入って行った。
(来るまで何してよう…)
そう思い、制服のポケットを触ると、何かが入っている感触がし、中身をとる。
『私のスマホ…使えるのかな?』
画面を開くと、電波は通っているようだった。
(待ってる間暇だし、ゲームでもしてようかな)
しばらくして、
黄瀬「咲楽っちー!!!!」
大きな音を立てながら、涼くんが2階のアリーナへと入って、私に抱きついてきた。
『きゃ、涼くん!』
黄瀬「会いたかったっス〜(泣」
『私も会いたかったよ〜』
黄瀬「あの写真役にたってるっスか?(ボソッ」
『即スマホの待ち受けにしました(キリッ ところでほかの人たちは?』
黄瀬「すぐに来ると思うっスよ。ほら」
涼くんが指さした方には、笠松センパイと森山さん、そして小堀センパイが立っていた。
森山「笠松、まだ女の子慣れしてないのか。あっちにいた時は普通だったのに」
笠松「森山、シバくぞ…」
小堀「まあまあ」
森山「Aちゃんお待たせ」
『みなさん、お疲れ様です』
小堀「なるほど…森山好きそうな子だな」
『あ、初めまして小堀センパイ。咲楽Aといいます』
小堀「俺は小堀浩志。よろしくな咲楽」
ペコッと小堀センパイにお辞儀する。
小堀「こんな子がキセキの真似ができるなんて信じられないな…」
『その話誰から…』
黄瀬「俺がしたっス。別の世界に行ったらオレらのこと知ってる女の子に会って、その子がキセキの世代の技ができるって」
『アニメとかマンガで見ただけだから完璧ではないけどね(汗』
黄瀬「それでも、キセキのオレからしたら上出来だったっス」
『そ、そう?照れちゃうなぁ…』
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時