検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:4,380 hit

25話 ページ28

『あれっていつもなんですか?』

森山「たまにな。いいよなぁ黄瀬は」

そうしみじみと森山がいう。


『わ、私は涼くんより森山さんの方が好きです』

森山「そう言って貰えると、俺も嬉しいなあ」


そう照れながら森山さんは言った。


『あの、ところで…』

森山「ん?」

『いつまで手を繋いでいるんです…?』


そう、涼くん達と離れてからずっといつの間にか手を繋いでいた。私が逃げるとか考えているんだろうか?


森山「道が分からないんだし、この方がはぐれなくていいだろう?」

『そ、それはそうなんですけど、その、視線が痛いです…』


廊下を歩く私たちを見て、コソコソと何かを話している人もいれば、指さして何かを言っている人もいる。


(あっちにいた時もそうだけど、これだけは本当に苦手…)


と、何かを察したのか森山さんは繋いでいた手を離した。


森山「っと、着いたぞ」

『ひ、広い…全部で何クラスあるんですか…』

森山「1年は確か7クラスくらいだったか?」

『私の通ってる高校より3クラス多い…さすが有名校』


キョロキョロしながら2人でクラスの前を通る。


森山「なんもない…みたいだな」

『ですね。もしかしたら職員室で何かあるかも…』

森山「職員室か。よし、行こう。ほら」


と、さっきのように森山さんは手を出してくる。


『その、恥ずかしいです…』

森山「何を言っているんだ。オレらはあくまで“カップル”なんだ。これくらいは普通だろう?」

『そう、ですね…その、いざ言われると照れちゃいますね』

森山「Aは照れ屋だな。まぁ、可愛いからいいけれど。さぁ、行こうか」

『はい…』

26話→←作者から



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。