18話 ページ20
『あれ、森山さんのベッドにいたはずなのになんで自分の部屋に…?』
見渡すと、見慣れた部屋に困惑する。
?「待っていたよ」
スーッと私の目の前に、赤髪の男が現れた。
『せ…赤司くん?』
赤司「なんて呼んでもらっても構わないよ。咲楽」
『苗字呼びってことは、俺司くん?』
赤司「…それはさておき本題に入ろう。君をここに連れてきたのは俺だ」
『なんの理由があって?』
赤司「もちろん、誠凛を倒し決勝で俺を倒すこと。それには君の力が必要なんだ」
『…でも、私がいても何も解決しないんじゃあ…』
赤司「咲楽、君の癒しの力、そしてキセキの世代や他の選手の技を使える能力は必ずどこかで活きる」
『……』
これってつまり、男装して選手として紛れ込んで、誠凛倒して、ついでに洛山も倒すってことだよね…?
赤司「正解だ」
『当たりなのかよ…って、私女だよ!?絶対どこかでバレる気が…』
赤司「その辺は黄瀬達がどうにかしてくれるだろう」
『そこは投げやりなのね…( ̄▽ ̄;)』
海常高校のみんなに混ざってバスケできるなんて…嬉しいけど、本当に大丈夫かなあ…
赤司「そうそう。これを渡しておくよ」
そう言って渡されたのは、ひとつのカギだった。
赤司「そのカギを使えば元の世界に1日だけ戻れる。何か元の世界でやりたいことがある時は、それを使うといい」
『は、はぁ…』
なくさないようにチェーンか何かで首に下げておこう…
赤司「決勝の舞台で待っている」
『あ、ちょ、まっ…!』
私の制止を振り切り、征くんは消えていった。
『監督さんに相談しなきゃ…』
多分無理だと思うけど…
?「〜〜!」
誰かが呼んでる…もう朝なのかな。
遠くなっていく自室に、少し寂しさを覚えるも貰ったカギを握り、声の方へと向かっていった。
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作者名:怜花 | 作成日時:2019年12月15日 7時