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目元に光が当たって、目が覚めた。

見覚えのある部屋と、見ただけで背筋が伸びる、その姿。




「あ、大ちゃん、」

「…俺……、」

「昨日帰ってきてすぐ倒れたんだよ、覚えてない?昨日の夜からずっと寝てたから仕方ないかもだけど」




山田を見つけて、抱きしめて、

2人で帰って、


あれ、どこまでが夢だろう。




「てかごめん、山田もう店戻んなきゃだろ、
俺もそろそろ起きなきゃ…」

「あー、だめだめ!まだ熱あるから!」

「でも、」

「それに今日は伊野尾ちゃんが代わってくれたから平気。ゆっくり休んで?帰りの運転も大ちゃんなんでしょ?」




そう言いながら、俺の額に濡れたタオルを乗せる。

ひんやりした感覚が分かるのに、
頭はぼやーっとしている。


俺、山田に看病されてんのか、




「あ、…でも、大ちゃんは伊野尾ちゃんに看病された方が嬉しいか、」

「え?」

「…ごめん、今呼んでくるから、っ」




急に何か思い出したように立ち上がった山田の手を、反射的に掴む。

山田の肌が熱く感じたのは、
俺の体温が高いから?




「いいから」

「いや、伊野尾ちゃん呼んできてあげるから…」

「…山田がいい、」

「……っ、?」




熱のせい、暑さのせい、
雨で寝込んだせい、まだ頭が寝ぼけてるせい


そうやって、色んなもののせいにして、




「山田が、そばに居て」

「……別に、それでいいなら、いいけど、」




遠回しに、伝わらないように、
でも、ちゃんと届いてほしいと願いながら。

矛盾に埋もれた言葉を、次々と紡ぎ出す。







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だんご(プロフ) - 綺麗な文章で素敵でした!arymちゃんと思いきや大好きなtkinも出てきて幸せでした。ありがとうございました! (2021年4月23日 14時) (レス) id: 75e27edd14 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 綺さん» ありがとうございます( ; ; )はい!待ってます♪ (2020年7月4日 10時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もえさん» 読んでいただいてありがとうございました!今のところ考えてないので何かいいお話が浮かべば書かせていただきますね! (2020年7月4日 6時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 完結おめでとうございます!もし宜しければ番外編等書いて欲しいです! (2020年7月4日 2時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 盟さん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2020年7月3日 12時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月4日 8時

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