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食べ終わると、雄也さんと伊野ちゃんはすぐに部屋に戻り居間には俺1人になった。

…行かなきゃ。山田のとこへ。

暗い色のビーチサンダルを引っかけて、家を出る。


堤防で見かけて、更に山田に惚れて、
堤防で見つけて、更に守りたいと思った。


あの堤防には不思議な力があるんじゃないか、とそんな風にまで思う。




「やーまだ、」

「…あ、来た」

「ごめんめっちゃ待たせた」

「大丈夫〜」




この前とは違って今日は冷えない。

潮風を浴びても涼しいと感じるような、そんな気温。




「…明日だね」

「…そうだな」




単発的な会話を交わし、その合間合間に沈黙が流れる。今じゃ、波の音の方が騒がしいくらいだ。




「ね、大ちゃん」

「ん?」

「…7日じゃ、足りないね、」

「……」

「……まだ、一緒にいたかったな」




足を小さくぱたぱた動かしながら、寂しげな声と表情で、そう呟く。


ああ、山田も一緒じゃん。
一緒にいたい、ってそう思ってくれてるじゃん。


そんな思いを、さらりと受け流すわけにはいかなかった。




「……俺達、付き合おっか」

「…え?」

「山田が好き。俺が帰ってから、山田が誰かとどうにかなるなんて、耐えられない」

「大ちゃん…」

「山田の隣にいたい。…俺の隣は、山田がいい」




そっと手を繋ぐと、少し秒を置いてから、
山田の手も、俺の手を包み込んだ。







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だんご(プロフ) - 綺麗な文章で素敵でした!arymちゃんと思いきや大好きなtkinも出てきて幸せでした。ありがとうございました! (2021年4月23日 14時) (レス) id: 75e27edd14 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 綺さん» ありがとうございます( ; ; )はい!待ってます♪ (2020年7月4日 10時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もえさん» 読んでいただいてありがとうございました!今のところ考えてないので何かいいお話が浮かべば書かせていただきますね! (2020年7月4日 6時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 完結おめでとうございます!もし宜しければ番外編等書いて欲しいです! (2020年7月4日 2時) (レス) id: 8a2ad34e00 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 盟さん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2020年7月3日 12時) (レス) id: d4403408f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年6月4日 8時

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