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33話 瑠璃華と人生迷子少女4 ページ33

「もし今この件が解決しなくても私はこんな風に一緒に悩んでくれる人がいるって言うだけで嬉し

いの。私も貴方みたいにたくさんの人の悩みを一緒に悩んで解決してあげたい。どれだけそれが

大変なことでも私はやる。だから私は心理学を学んで貴方を越えるくらいの人になるわ。」

そう語る榎の目は希望に満ち溢れた輝かしいまっすぐな目だった。

瑠璃華はそれを聞いてふふっと笑う。

「ええ、ぜひ越してください。私、そんな風に目標にされたのは初めてでとても嬉しいです。」

「いつか一緒に働いてください。待っててくれますか?」

榎は瑠璃華の左手を握って言う。

「いつまでも待ってます。」



瑠璃華はその後玄関で榎に見送られていた。

「私は貴方のお役に立てたでしょうか。」

「もちろんです。」

「それなら、良かったです。じゃあまた会いましょう。」



榎が瑠璃華と一緒に働くのはあと数年後のお話である。





瑠璃華はその後江戸にいる萌音に会い、京都に戻った。

「久しぶりだね。瑠璃華。数ヶ月ぶり?」

局長は楽しそうに私を出迎えた。

「何かあったんですか?」

「ふふふ、本部が江戸に移転することになったの!なんかもう出来るんだって。伝えるの忘れてた

みたいでさ。明後日からそっちだから今汽車の切符全員分買ったり局員人達は行く準備してるよ。」

江戸に移転?そうなると汽車の乗り換えとかが結構なくなるから楽になる。

「そうなんですか。」

「それより瑠璃華も何かあった?嬉しそうな顔してる。っていうかなんか表情筋柔らかくなった?

無表情じゃないね。」

李世は瑠璃華の頬を突っつきながらいう。

「最後の依頼人の人が私を目標にすると、言ってくれたのが嬉しくて。」

「マジで?すごいじゃん。」

李世は瑠璃華の頭を撫でる。

「でさ、帰ってきたところ悪いんだけどなんかすごい人から依頼来てるのよ。」

李世は紙を渡す。

そこには徳川茂茂と名前が書かれていた。

「……将軍様?」

「そうよ。すごい人でしょ?」

そんな仕事、私が引き受けて大丈夫なのだろうか。



次の日、瑠璃華は江戸に向かい将軍の前に座っていた。

「余は征夷大将軍徳川茂茂だ。」

「私は災害被災支援局の橘瑠璃華です。」

瑠璃華は座布団に座ったまま礼をする。

「将軍様。本日はどのようなご用件でしょうか。」

「将軍様じゃなくて将ちゃんと呼んでくれ。今日はだな…」

34話 瑠璃華と将軍→←32話 瑠璃華と人生迷子少女3



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さな(プロフ) - 大手裏剣@大量更新期間中さん» ありがとう!! (2019年3月28日 13時) (レス) id: a43d45e5aa (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣@大量更新期間中(プロフ) - おかえり〜!更新頑張って……! (2019年3月28日 13時) (レス) id: c371649f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kyo12271/  
作成日時:2019年3月27日 19時

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