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29話 取材と反応 ページ29

銀時は土産を片手に汽車に乗っていた。

その顔は満足げで何も知らない人がその顔を見たらえ?ってなるほどニヤついていた。

寝顔と食ってるところ撮られてるなんて思っても見なかっただろーな。手紙は生きてるか死んでるか

うやむやな感じに言いたいことは書けたし。人を通してだけど渡してもらえたはずだし。

やっぱり本人と喋ってみたかったな。でも、元気そうで何よりだ。





「瑠璃華さん!ニュースの取材的なやつカッコ良かったですよ!私引き止められた一人なんです。

急いでるのに何してるんだよ!って感じでしたもん。」

そう話しかけてきたのは瑠璃華があの時一番最初に助けた事務員の一人だった。

瑠璃華はそう言われてなんかしたかと震災の日を思い出す。

「ああ、そんなこともありましたね。忘れてました。」

女は驚いた顔をしてスマホの画面を瑠璃華の目の前に出す。

「ネットでは美人で仕事ができて仲間思いで大人な対応をする完璧少女とか言われちゃってますよ。

その本人が忘れてるだなんて…」

女は信じられないと言うような目で瑠璃華を見る。

「私特別何か言ったわけじゃないですから。それより完全に崩壊した本部どうするんでしょうね。」

あの後等々本部は崩れて人が入れる状態の建物ではなくなってしまった。

毎日放送されているテレビの実況画面を見ると京都はどこも壊滅的な事になっている。いろんな

場所から自衛隊や消防隊などが駆けつけて復興作業も捗っているが完全に立ち直るまで何年かかる

のかは見当もつかない。

「でもどんどん瑠璃華さん達カウセリング課の人達には仕事が入ってきてるって局長が騒いでまし

たよ。瑠璃華さんがこの取材の影響でまた依頼が跳ね上がったとか。」

私、今は復興課で働きたい気分だけど私を必要とする人がいるならそっちへ行かなくてはいけない。

「じゃあ私ちょっと局長のところに行ってきます。」





「局長。私の仕事の数は?」

げっそりとした顔をして局長は振り向いた。

「……30超えてる。今すぐ行ける?」

予想外の数字に瑠璃華は驚く。

「これ、依頼人の紙。行って来れる?行けるならもう行ってきてもいいよ…」

そう言って局長は紙を持ったままその場に倒れてすごい勢いで眠りについた。

「分かりました。」

瑠璃華は紙を受け取りカバンの中に入れて眠っている局長をソファーの上に運んでから仕事に

向かった。

30話 瑠璃華と人生迷子少女1→←28話 信じてます。



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さな(プロフ) - 大手裏剣@大量更新期間中さん» ありがとう!! (2019年3月28日 13時) (レス) id: a43d45e5aa (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣@大量更新期間中(プロフ) - おかえり〜!更新頑張って……! (2019年3月28日 13時) (レス) id: c371649f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kyo12271/  
作成日時:2019年3月27日 19時

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