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26話 復興課と瑠璃華 ページ26

そんな瑠璃華がもし今ここで倒れてしまったらどうしよう。

今瑠璃華は過去を塗り替えるような美しい人生を送っている。この地震で怪我をして動けなく

なったらどうすればいい?また助けられないのだろうか。

『あ!瑠璃華さんが出てきました!』

アナウンサーは瑠璃華に取材を求める。瑠璃華は少し呆れ気味に応じた。

『救出は大変でしたか?自分の身を危険に晒しながらなぜ救出したのでしょうか。』

『私は……私は災害被災支援局の人達が好きだから。私を受け入れてくれた。そして私は変われた。

その仲間を放っておくことは出来ません。私は困っている人、助けを求めている人を見捨てません。

それよりあなたはなぜここで取材を?撮影と実況は確かに必要でしょう。でも取材して被害者の足を

止めるのはやめてください。ここは安全ではないんです。安全じゃないところで人を止めないで

ください。』

瑠璃華はそう言って走り去って行った。

こんなに喋る奴だったか?しかも正論をあそこまで論破する奴だったか?

「カッコいいアルな。」

……様子でも見に行ってみるか。

数日後、銀時は少し楽しそうに京都へ向かった。





数日後、瑠璃華は災害被災支援局の復興課の手伝いをしていた。

崩れた建物の撤去、死亡した人の遺体運び、なんでも手伝った。遺体運びは久し振りにやったと

普通の人ではない感覚で行っていた。

「瑠璃華、無理しなくていいのよ?」

李世がそう言っても瑠璃華は誰かの役に立つのだったら私は嬉しいと言い続けて仕事をやり続けた。

これは復興課の人たちを驚かせた。カウセリング課の者達は猫かぶっている事が多々あったので

いいイメージがなかったのだ。瑠璃華はそれを覆す事をしていた。

「私は睡眠を一時間半取れればいい人なので夜中でもやりますよ。」

瑠璃華は復興課の人に言う。

「いや!逆にもうちょっと寝よう!?俺たちより働いてるよね!?」

「私達が頑張ってまたこの町が今まで通りになる日が待ち遠しいので働きたいです。」

純粋なそのまっすぐな目に偽りはない。復興後の未来を瑠璃華は頭に浮かべていた。

「その前に橘さんが倒れたら元も子もないだろ?」

瑠璃華はこの数日で復興課の人の中で面白いと評判が上がっていた。

銀時はそれを遠くからこっそり眺める。

「アンタ誰?私の可愛い瑠璃華になんの用事?」

李世は銀時に気づいて不審そうに声をかけた。

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さな(プロフ) - 大手裏剣@大量更新期間中さん» ありがとう!! (2019年3月28日 13時) (レス) id: a43d45e5aa (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣@大量更新期間中(プロフ) - おかえり〜!更新頑張って……! (2019年3月28日 13時) (レス) id: c371649f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kyo12271/  
作成日時:2019年3月27日 19時

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