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19話 瑠璃華と震災孤児1 ページ19

それから二年半、瑠璃華はその後も見事な仕事ぶりを見せて災害被災支援局の中で一番有名と

言ってもいいくらいの人物になっていた。

瑠璃華はたくさんの人と接し感情を知ったり自分の考えを持ったり他人の考えを知ったり

社会で生きる能力を身につけたりと自分の目的を順調に果たしていた。

ちなみに沙奈江の和菓子屋も大繁盛しているらしい。

『瑠璃華。今日はこれよ。』

瑠璃華は忙しく局長からの仕事関係の話はほとんどラインなどでやり取りすることが多くなって

いた。京都に帰ることはほとんどない。

今日は少し前にあった地震の被災者の所らしい。

津波も来たりで町は壊滅的だ。災害被災支援局の復興課の人達も沢山いる。

それから私は目的地に着き、自分より少し下くらいの女の子と話を始めた。



「初めまして。災害被災支援局の橘瑠璃華と申します。」

「私は貝木萌音。十四歳。」

萌音さんは寂しそうな雰囲気を出しながら言った。

「私は十七歳です。」

「あなたなんで敬語なの?私の方が年下でしょ?」

「よく言われます。」

瑠璃華にとって敬語は普通なので年下であろうと年上であろうと同い年であろうと敬語なのだ。

「あなたなんで無表情なの?何考えてるのかわからない。」

「とてもよく言われます。」

感情を前より覚えたはいえ感情を表にあまり出さないのは変わっておらず無表情をほとんど瑠璃華は

崩さずに生活していた。

「まあいいや。あなたは何をしてくれるの?」

「あなたの悩みなどを聞いて真剣に答えたりただ何かを話したりでも構いません。」

萌音はため息をつきながら口を開いた。

「私の家、地震で崩れたの。」

瑠璃華は頷きながら話を聞き始めた。

「それでね、結構海に近くて…私もお父さんもお母さんも家の下敷きになってて身動き取れなかった

んだ。もうすぐ津波が来るって言う時にヘリコプターが逃げきれてない人を助けるために来て、

私達を見つけてくれたの。最初私を助けてくれて私はすぐに抜け出せたんだけどお父さんと

お母さんは全然抜け出せなくてとうとう津波が来る!ってところまで迫ってきたの。私はお父さんと

お母さんが死ぬなら私も死ぬ。絶対避難所行かないって泣き叫んだんだけど『萌音は生きるの。

生きて!』って必死に両親は私に言った。救急隊の人達は私だけを連れてヘリコプターで避難

したわ。ここからが今の私の悩みなの。」

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さな(プロフ) - 大手裏剣@大量更新期間中さん» ありがとう!! (2019年3月28日 13時) (レス) id: a43d45e5aa (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣@大量更新期間中(プロフ) - おかえり〜!更新頑張って……! (2019年3月28日 13時) (レス) id: c371649f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kyo12271/  
作成日時:2019年3月27日 19時

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