【銀 魂】砂時計の命3【坂田銀時】

109話 本当に笑顔が消えた ページ16

銀時side



先生と看護師が走って来た

「死んだ！？」

先生が驚きながら言う

銀「死にました。多分」

「………本当だ。あと1、2時間は持つだろうと思ってたのに」





そのあと神楽と新八が戻ってきた

神「話ししてもいいアルか？」

銀「話すも何ももう死んだ」

新「え？」

神楽と新八が信じられないという目をしながら言う

銀「Aはもう死んだんだよ。俺がここに来て数分喋ったら

こんな幸せそうな顔しながら死んじまった」

俺はAの頭を撫でる

神「本当アルな。死人とは思えないほど幸せそうネ」

新「最期、銀さんと一緒に入られて幸せだったんじゃないですか？」

二人の声は泣いていると聞いててわかるほど震えていた

銀「お前ら、もう泣いていいんだ。Aは死んでもなくななんて言ってねェからな」

俺がそう言うと二人は床に座り込んで泣き出した

話を聞いて来たお妙とか真選組の奴ら、月詠達もAの姿と

俺たちの様子を見て唖然としていた







葬式も終えて俺たち万事屋はやる気も出ずにダラダラ過ごしていた

Aが居なくなった万事屋は前より笑顔が消えた

それどころかかぶき町、いや、江戸全体でもう笑顔が消えて居た

Aを知る者は多かった

Aはこの短い間でいろんなことをしようと一人でほっつき歩いてたりもしてて

髪の毛や目の色も目立つわけで少しすればもう知らない人間はいないくらいになって居た

そして結構人気者になって居た。まだ元気だった頃は強盗ぶっ倒したりとかもしたらしい

まあ俺たちは体のこと考えろと注意したものの俺はやっぱりAだなと

思ったりもしていた



俺はAの言う通りに全部の金を受け取った

だがその金でパチンコする気なんて起きるわけがなくほったらかしだった

俺はAの服が入ってた引き出しをごそごそと見て行く

Aは松陽がくれたあの教本持っているのか

いきなりそんなことが気になり始めた

Aは一回も教本を見せたことがなかった

もしかしたら無くしたか？



少し探した後、教本が出て来た

そしてその間に紙がたくさん挟まっていた

それを取り出すと

銀時へと書かれたものと神楽へと書かれたものと新八へと書かれたものと

みんなへと書かれたものが出てきた

これはまさか遺書か？

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