【銀魂】引きこもり女子が孤独死した後のお話【坂田銀時】 (ページ32)

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31話七歳までは……… ページ32

Aside

次の日

貴「やっぱデカイなこの家」

私達は新八の家にいた

詳しく言えば道場にいた

新「そりゃ道場ですから」

沖「旦那、本気出してくださいよ」

あ、そういや非番だからとかなんとかで総悟も来ていた

銀「わかってるって」

神「つーかクソサド、なんでお前はビデオ持ってるアルか？」

沖「そらに頼まれたんでィ。あとコイツの剣が早すぎて見えねェから

スローかけて研究するんでィ」

そらは非番じゃないってことか

妙「じゃあみんな準備は整ったわね？」

全「はい！」

妙「じゃあ始めます」

姉御が始めの合図を出したのを見て私は銀ちゃんに竹刀を当てた

ドンッ

銀ちゃんも昨日の総悟と同じく後ろに倒れた

ん？また勝った？次はまさかの主人公に？

妙「………あ！一本！Aちゃんの勝ち！」

沖「やっぱり早い」

銀「お前、それ自分で流派作った？」

流派を作った覚えはないな

貴「斬り覚えです」

神「斬り覚え？」

私が小学一年生までやってた仕事

それは

貴「私は、七歳まで殺し屋をやってたんです」

全「は？」

そういや言うの忘れてたか

貴「私の家はブラック企業も普通に行ってたんです。だから家族に愛されなかった

私がその仕事をしていたんです。別に捕まって殺されてもなんの支障もないから」

銀「………お前どんだけ辛い人生送って来てんだよ」

辛いかなんてもう分かんないね

神「じゃあその仕事の時にやってたら勝手に覚えたっていう事アルか？」

貴「そういう事だよ。私の手はもう真っ赤だよ」

何度も何度もこの手を赤く染めた

貴「でもさ、殺し屋ってある特定の人を殺すでしょ？」

沖「まあそうなるねィ」

貴「私は戦争とかにも普通に出てたよ？その戦争を終わらせてこいって」

あの大軍を殺してこいという無茶な仕事だけどね

新「じゃあまさか……」

貴「私は国の兵隊全員殺したんだよ。多分戦争起こしてた場所の軍人は

もう居ない。残ったのは血にまみれたまま白骨化した軍人達と

血にまみれて生きて来た私だけ」

妙「じやあAちゃんは戦争をいくつも止めてきたの？」

貴「うん。だから流派とかないよでも、あの後そらが全部受け入れて一緒に居てくれたから

なんも辛くなかったけどね」

だから私が一番辛かったのはそらが死んだ時だけだ

家族に愛されなかった事も勝手に殺し屋にされて血まみれになった事も

全然辛くなかったんだ