【銀魂】俺の前に現れたのは昔死んだ少女でした【坂田銀時】 (ページ11)

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10話過去篇1 みんなになれなかった私ページ11

Aside

そういや私はなんで死んだんだったっけ？

色々思い出さなきゃ

私は幼くして両親を失った

元々裕福な家ではなく貧乏だった

毎日生きるのに必死のような毎日だったらしい

親は私を生かすために自分たちの食べる量を減らして私にたくさん

食べさせたりいろんなものを与えた

その結果餓死したのだ

それを見つけた松陽先生が私を拾ってくれた

松「A、私が新しい貴方の家族ですよ」

貴「そうなんだ～」

それは私が２歳の時のことだった

それから私は松下村塾にも通い、家事も覚えて先生の手伝いをするようになった

剣術も習い、先生と互角にまでなった

ただ、私はクラスの子達と馴染めなかった

私はみんなになれないんだ。ずっとそう思ってた

休み時間は本を読んで過ごしたり絵を描いてみたり

同じクラスの子も私には話しかけてこなかった

ある日、松陽先生が私より少し上の男の子を拾って来た

銀髪の天然パーマで、赤い死んだ目

鬼と言われていたらしい

松「Aもこの機会に友達を作ってみてはどうですか？」

貴「………うーん」

でもさ、友達ってどうなるのかな？

そもそも友達ってなんなんだろう

貴「よく分からないな………」

そのあとも私は誰とも話すことなくただぽわーんと授業を受けていた

そして、高杉晋助と桂小太郎って言う人が来た

ついこないだ来た子は坂田銀時って言うらしい

同じ場所で過ごしてるのに喋ったことない

いや、喋りかけられてるのに気づいてないのかな？

私よく松陽先生にふわふわしてて時々声が聞こえてないときあるって言われたし

松「さて、これからやる授業は遠足についてです」

遠足か～

松「4、5人のグループに分かれてください」

グループか

私には無関係だな

どこか人数が足りないところにポイッて入れられるだけだもん

私は鉛筆で絵を描き始める

いつもの授業風景を描いたりしてみる

グイッ

すると、誰かに腕を引っ張られた

なんだろうと顔を上げると坂田銀時君の顔があった

銀「お前俺達のグループな」

貴「え？」

あと２人は高杉晋助君と桂小太郎君だった

私はこの時驚いた

私は今まで誰とも関わることのないまま過ごして来たのに

遠足のグループに誘われたからだ

みんなになれなかった私を誘ってくれる人がいたから

銀「流石に俺達の名前は知ってるだろ？」

貴「……坂田銀時君と高杉晋助君と桂小太郎君」

「「「なんでフルネーム！？」」」