【銀 魂】透明エレジー【坂田銀時】

6話 一週間後 ページ8

Aside



私が目を覚ますと隣に銀時が寝て居た

昨日のことは信じられなかった

ああ、もう心が痛い

貴「………でも声は確かに届いてた」

ただ、私が信じたくないだけだ

玲奈が私の事を嫌いなんて………もう言葉が錆びついて聞こえない

今日だってこれからの未来のことだって考えたくない

銀「A？」

銀時がいつの間にか起きていた

貴「なに？」

銀「お前………一週間寝てたんだぞ？」

は？一週間？

じゃああの出来事は一週間前？

貴「ふーん」

銀「………なにがあった？」

貴「………別に」

銀時にも言いたくない

いや、言ったらダメだ。玲奈が悪者にされる

悪者は私だけでいいの。あの時私が死んでいれば先生は生きてた

きっと玲奈は自分のお父さんを助けたかったんだ

当たり前だけどね

でも助けられなかった私達を恨んでる

そう言う事だろうな

銀「………そうか」

神「A、起きたアルか？」

神楽が部屋に入ってきた

妙「調子はどう？」

新「お粥持ってきました」

続いてお妙と新八が入ってくる

と言うかお粥って私は病人か！？

貴「一週間も寝てたんでしょ？もう全然大丈夫だよ」

もう笑ってよう。偽物でもいいから

笑ってたらきっと乗り越えられるから

誰も私の異変に気づかないはずだから

妙「そう………」

私は新八が作ってくれたお粥を全部食べる

新「食欲も普通ですね」

神「でももうちょっと寝てたほうがいいアル！」

貴「うん。じゃあそうしてる」

食欲も普通にあるし体も痛くない。でも体も念のために神楽の言う通りに寝てよう

銀「そういや高杉来てたぞ」

え？お兄ちゃん来てたの？

貴「敵同士なのによく来たね」

銀「お前の名前だしたら飛んで来たぞ」

流石お兄ちゃんだ

敵同士になってしまった今でもお兄ちゃんとしての愛は感じられる

まあな私は中立の立場だけどね。辰馬と一緒だ

攘夷志士になるつもりもないし、だからと言って喧嘩するつもりもないし

ただ普通に日常生活をしていたいだけだ

まあ普通に生きてるのでいいんだから宇宙とかじゃなくって地上で生きてる

銀時について行っただけなんだけどね

そしたら銀時達が敵同士になったってだけなんだけど………

まさか玲奈まで加わるとは……

これは私達も敵対したのか？

どんな状況？

そもそも如月党って………

7話 過去篇1 兄も妹もバカだった→←5話 松陽の娘

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