【銀 魂】透明エレジー【坂田銀時】

21話 過去篇15 親友で良かった ページ23

Aside



私は寺に戻ろうと立ち上がる

でも左耳の痛みで上手く立ち上がれなかった

銀「無理すんな」

銀時はそう言いながら私を抱き上げる

辰「ここに居たか！心配したぜよ！」

そこに辰馬が来た

辰「………どうしたがか？なんでAと高杉は怪我してるんじゃ？」

いつも笑顔の辰馬も私達を見て深刻な顔になっている

貴「あとで話す。辰馬は晋助連れてって」

辰「分かったぜよ」

辰馬は晋助をおぶる

桂「玲奈、行くぞ」

玲「…………」

ああ、もうこれ耳に入ってないな

貴「ヅラ、玲奈ももうダメだ。連れてって」

桂「ヅラじゃない桂だ。分かった」





寺



「大丈夫ですか！？」

戻るなり隊士達が話しかけて来た

貴「晋助の目の手当てよろしく」

銀「おい、お前も耳から血出てんぞ」

貴「…………」

忘れてた←

貴「ごめん、私の左耳もよろしく」

「あ、はい！」





手当ては終わった

晋助は左目が包帯グルグル巻きで

私は左耳が包帯グルグル巻きだった

私は普通に歩いているが晋助は意識不明の状態だった

貴「玲奈は？」

桂「俺の部屋にいる」

貴「オッケー」

玲奈を元に戻さないと









貴「玲奈、入るよ」

ガラッ

玲「A、耳大丈夫？」

いや、その前に君の精神のほうが心配

貴「私は大丈夫。玲奈は？」

玲「さあ？」

見るからに落ち込んでるね？もう落ち込んでるの域超えてるよね？

もうブラックな何かが玲奈の周りにいっぱいあるんだけど

貴「玲奈、松陽先生はね私達を助けるために死んだの」

玲「お父さんを殺さなかったら？」

貴「私達がさよならだよ。どっちも嫌だけど先生は私達がいなくなる方が嫌だったんじゃない？」

玲「でも………」

どっちも一緒に生きる方法はなかったんだ

どっちかが死ななきゃいけなかったんだ

貴「でもさ、さっきの松陽先生が影武者っていう事もあるよ？」

玲「影武者？」

貴「そう。影武者は将軍が危険な時とかにも使われるの」

もしかしたら影武者だったかもしれない

でも多分あの先生は本物だ

玲「じゃあ私、先生探す！」

そう言う玲奈の目は元に戻っていたし笑顔だった

貴「そうしなよ。私たちも手伝うから」

玲「うん！A大好き！」

貴「私もだよ。玲奈」

親友ってやっぱりいいな

辛い時とかに助け合ったり出来る仲なんだから

悩み事時も相談できる最高の相手

玲奈が親友で良かった

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