【銀 魂】透明エレジー【坂田銀時】

20話 過去篇14 失われた高杉兄妹の左目と左耳 ページ22

Aside



銀「お、嬉しいこと言ってくれるね」

高「なんだとォォォ！！」

辰「今日は赤飯ぜよ！」

赤飯って………初めて生理迎えた女子のお祝いか

私と玲奈もされたな……一緒に………

まさかの同じ日ってさ……腹痛かったな

貴「ごめんね晋助。私は晋助のものじゃないの。もう銀時と結婚な約束もしたから

反対しないでくれる？」←

玲「結婚は嘘だよね？」

いや、分かんない

するかもしれない

高「」←

ごめんね晋助。もう言葉も出なくなっちゃった？

銀「ま、そういう事だから」



まあこんな成り行きで付き合うことになったのである









そんなある日の戦の途中

私達は幕府の役人に崖に連れていかれた

貴「なにすんだよ！」

「大人しくしていろ」

私と玲奈だけ連れていかれた

その場に銀時達はいなかったからどうなったのかは知らない

今日は広範囲での戦だったからだ



私達はそこでドサッと地面に投げつけられる

玲「…………っ！お父さん」

貴「先生？」

そこには先生がいた

その少し手前には刀を持った銀時がいる

その後ろで私達と同じく連れてこられた晋助やヅラが叫んでいる

辰馬がいないとは松下村塾と関係ないからか……

高「やめろ！銀時ィィィ！！」

桂「先生ェェェェ！！」

玲「お父さんんんんん！！」

貴「銀時、落ち着いて！！」

私達は銀時と先生に向かって叫ぶことしかできなかった

「ありがとう」

先生は私達にそう言った

ザッ

でも、銀時は先生の首を斬った

高「銀時ィィィィィィ！！」

玲「嫌ァァァァァァァァァァ！！」

グシャッ

生々しい音が晋助から聞こえた

晋助の左目に短刀が刺さっていた

貴「晋助ェェェェ！！」

私は自力で手の縄を切った

「なっ！この女……っ」

ズシャッ

次は私に短刀が投げられた

刺さったのは左耳

銀「A……っ」

私の名前を呼んだ銀時の目は、涙で滲んでいた

「もうソイツ等に用はない。護る物もなくなったコイツ等は死んだも同じだ」

そう言って幕府の役人は去って行った

貴「私はお前等を絶対に許さない！！」

「………好きにすればいい」



玲「……………」

玲奈の目には光がなかった

今度はもう助けてあげられないかもしれない

でもやれることはやろう

私はそう考えながら左耳に刺さった短刀を抜く

耳から血が噴き出した

貴「玲奈、歩ける？」

玲「…………うん」

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