14本目【朴side】 ページ14
その日の部活終わり。
僕はいつも通りAさんを寮まで送っていた。
木々が少しずつ秋らしくなっていく。
「毎日送ってもらわなくてもいいのに」
彼女はそう言って笑うが、無理に決まっている。
幼なじみでもある僕はわかっていた。
独りの時の彼女は手から今にもこぼれ落ちてしまいそうな水のようで。
誰かが愛情を注がなければいけないと思ってしまうほどだと言うことを。
「いいんですよ！送りたいんです！」
僕はそう言って笑い返す。
“俺が止めて見せます”
あの言葉が頭から離れない。
きっと泉先輩も同じ感じだと思う。
でも愛情をそそぐのは僕だけでいいと思ってしまうのは、
わがままだろうか？
「ありがとう」
僕の顔を見てクスッと笑う彼女。
愛しくて、掴みたい。
気づいた頃にはカイロス寮の前で。
それじゃ、と笑って手を振るAさんを知らない間に
僕は強く抱き締めていた。
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夏山@夏海(プロフ) - ごまこサブさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとやる気が出ますね(*´∀｀)！ (2016年7月26日 23時) (
レス) id: 9aecfcc1cc (このIDを非表示/違反報告)
ごまこサブ - 今日初めて読ませていただきました！とても面白いです、更新頑張ってください(｀・ω・´) (2016年7月26日 23時) (レス) id: d8003bb83c (このIDを非表示/違反報告)
夏山@夏海(プロフ) - 投票、受付終了となります。結果、泉奏くんをオチとして物語を進めさせていただきます！ (2016年7月22日 22時) (レス) id: 9aecfcc1cc (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 奏くんがいいですヽ(*´∀｀)ノ (2016年7月20日 17時) (レス) id: 616da0b96b (このIDを非表示/違反報告)
sinon - オチは2のケントすんすんでお願いします！！！ (2016年7月20日 16時) (レス) id: e853359122 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏山@夏海 | 作成日時：2016年7月6日 0時
