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ページ47

大貴side





ピンポーン))





インターホンが鳴ったのが21:10



高木が少し安心したような顔で出ていった




数秒後、聞こえてきたのは俺の大好きな人の声





侑「おじゃましまーす…大貴、帰るよ」

大「ゆう…り…」





この時間ってことは



侑李は飲みに行ったんだ




そんな大した事じゃないかもしれないけど、俺にとっては辛かった



何故か素直になれなくて





大「…っ、い、やっ…」





断ってしまった




侑李はもちろん、驚いた顔



伊野ちゃんと高木は少し離れたところで見てる




ぽかんとしてた侑李だけどすぐに我に戻って



じわじわとソファに座る俺に近づいてきた



拒否の言葉が出かけた時





侑「…大貴」





普段滅多に出さない低い声に



思わず口ごもってしまった




侑李はそのまま俺に近づき



俺の目の前まで来た




ソファに座ってる為、自然と俺は侑李を見上げる体制になっていた




侑李の両手が伸びてきた



何をされるかと思い、反射的に目を瞑った




次の瞬間、俺の頬に暖かい感触





侑「…大貴」





さっきとは違う、柔らかい声



ふと目が合った



侑李は、滅多に見せない優しい笑みを浮かべていた





侑「ごめんね?大貴の気持ち、僕気づかなかった」

大「…、」

侑「大丈夫、僕は大貴を置いてどっか行ったりしない」

大「…っ、」

侑「だから…帰ろ?」





少ししゃがんで優しく話しかけてくる侑李に



少しずつ湧き出てくる罪悪感



ふと頬が濡れたのがわかって



あぁ、俺泣いてるんだって




答えを出せずにいる俺を侑李は優しく抱きしめてくれた





大「…っ、おれもっ…ごめんねっ…」





涙で声が震えていて



やっと出せた答えがこれ




侑李は小さく「ふふっ」と笑い



優しく頭を撫でてくれた




安心したのか、瞼が重くなってきて



俺はそのまま、侑李に身を委ねて目を閉じた

*→←*



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しょぼん(プロフ) - 一旦完結?お疲れ様です!もっとちねありのラブラブを見たいです(*^^*)あと、つなぐさんの他の作品も楽しみしてます!これからも頑張ってくださいね!! (2020年3月11日 16時) (レス) id: 77da2a7fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ - 侑李がかっこよすぎて、ムアムアしてしまいました。 (2020年3月1日 2時) (レス) id: bc0d6eba18 (このIDを非表示/違反報告)
いぬ - つなぐ。さん、この小説凄く面白いです、続き楽しみにしています! (2020年2月19日 16時) (レス) id: 8588235619 (このIDを非表示/違反報告)
- まだ、読み始めですが、すごく良いお話ですね。これからも頑張って下さい! (2020年2月19日 0時) (レス) id: 4968bdbe22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つなぐ。 | 作成日時:2020年2月16日 0時

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