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何処にいる？ ~顕嵐side~ ページ35
〜顕嵐side〜
部活が終わってあたりを見回す
やっぱいないか…
練習中もずっとAちゃんが来てくれるかなって思って待ってたけど、Aちゃんは来なかった
「顕嵐また自主練？鍵頼むな」
「ハイ、お疲れ様でした」
先輩から体育倉庫の鍵を預かって、一人だけになった体育館でいつものように自主練をする
俺は入学式のときからAちゃんが気になっていた
可愛いんだけどそれだけじゃなくて、不思議な魅力を感じたんだ
教室ではいつもポツンと一人で
中庭で空を見上げていた彼女を見つけた時、声をかけずにはいられなかった
「帰ろ……」
今日は何だかAちゃんのことばかり気になって集中できない
いつもより早めに切り上げ、鍵を職員室に届けて帰ろうとした
「あれ……」
帰り際なんとなく覗いたAちゃんのロッカー
まだ、靴がある
てっきりあの幼馴染と帰ったんだと思ってたけど…
まだ学校にいるってこと？
何処にいるんだろう
俺は携帯を取り出してすぐにAちゃんに電話をかけた
「もしもし？Aちゃん今どこ？」
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作者名：たかりな | 作成日時：2017年3月12日 21時
