桜と君と僕らの嘘 ~secret story~ (ページ36)

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探し物ページ36

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どうしよう…

紫耀に買ってもらったクマのキーホルダー

カバンにつけていたはずなのに、帰る時カバンからなくなっているのに気づいて

ずっと探してるのに全然見つからなくて

途方に暮れているところに顕嵐くんから電話がかかってきた

「今…教室にいる」

顕『教室？ちょっとすぐ行くから待ってて？』

部活終わりのせいかそれとも走ったせいか、少し乱れた髪を直しながらやって来た顕嵐くん

事情を話すと一緒に探すよって言ってくれた

「ごめんね、部活見に行けなくて」

顕「いや……永瀬だっけ？あいつと一緒に帰っちゃったのかと思った」

「ううん…先に帰って貰った」

友達と帰るからって廉に言ったら、誰やねんってしつこかったけど

紫耀にキーホルダー失くしたこと気づかれたくなかったし…

顕「落ちてたらすぐわかりそうだけどなー、教室で失くしたの？」

「わかんないけど朝はあったの、それからカバン移動してないから教室だと思う…」

朝教室で確認して、それからカバンはずっと教室に置いたまま

だから教室で失くしたとしか考えられないのに、どうして見つからないんだろう

顕「今日はもう遅いから帰った方がいいよ。もしかしたら誰かが拾ってくれたのかもしれないし」

「うん……」

顕「明日朝また探そう？俺付き合うからさ！」

「ありがと…顕嵐くん」

その日は見つからないまま

顕嵐くんに家まで送って貰った

次の日の朝は紫耀に会わないように早く家を出て

待ち合わせをした顕嵐くんと一緒に色んな場所を探したけど

キーホルダーはやっぱり見つからなかった

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