プロポーズは世界一の舞台で。

12.侍ジャパンと彼女 ページ12

「いえこちらこそ翔平の最初の決断から今日までもこの人の夢や思いを汲んでくれて本当にありがとうございました！栗山監督には感謝してもしきれません！」


栗山監督の手を強く握り返す。



「ほら君たちも」



そう監督が告げるとダルビッシュ有選手始め侍ジャパンの選手たちと各々挨拶を交わす。


「初めまして。こいつのことよろしくお願いします」


翔平の肩をポンと叩きながら私の手を軽く握ったのは、ダルビッシュ選手。


「ほんとお願いします笑」


ダルビッシュ選手にそう言われ照れ臭そうに軽くお辞儀をしながら言ってきた翔平。

山田選手、村上選手に押されながら

ちょちょなんっで俺っいやいやと言いながら前に出てきたのは、


「いや〜大谷選手の彼女さん〜！！どうも牧です！！」


華麗な切り替えで手を差し出してきた牧選手と


「ちなみに牧は４２歳だから笑」


隣でクスクスと笑う山田選手。

そして山田選手にほらほらお前らもと背中を押されてきたのは


「村上宗隆です」「え、あ佐々木朗希と」「宮城大弥です」


三人とも少しばかりぎこちなくて可愛い。


佐々木選手と宮城選手に至ってはお前が先に握手しろよと言わんばかりに肘で突きあっていた。


こういうのは慣れていないようだったのでこちらから手を差し出し握手を求める。


こうやって見ると試合中の迫力が嘘のように感じるほど初々しくて愛らしい選手たちだ。


「Heeey!!!」


バッチリと目が合ったその人が3人の間を抜けこちらにやってきた。


「So,you're Shohei's girl huh!!(それじゃ、あなたが翔平の彼女さんだ!!)Nice meeting youuu!!!!(会えて本当に嬉しいよぉおお!!!!)」


そう言うと同時に私を抱きしめてきたのはヌートバー選手だ。


急に抱きしめられ呆気に取られていると

「Laaars!! You shouldn't do thaaat!!!(ラーズ!!それはやめた方がいいってばぁあああ!!!)






ヌートバー選手の横小声ながらも一生懸命に喋る一平さんと




｢Ah!! Yah! That's true! My bad!｣(あっ!!うん!そうだね!ごめん悪いことした! )


｢Not mean to do that,sorry my man｣(悪気があってやった訳じゃないんだごめん翔平)




私をヌートバー選手から引き剥がしている




｢Nah It's actually fine with me man｣(いや俺全然大丈夫だって気にするな)




彼氏がいた。

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