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「だから、彼女を強引に家から出して帰らせた」
「１人で？」
「まさか
彼女が１人で来れるわけがない
お付きの人がちゃんと外で控えてた」
…お付きの人！？
そんな人がいたんだ。
「クリスマスに会った時も、苦痛で仕方なかった」
「どこに泊まったの？あの日」
「彼女の家の別荘に
その時に気付いた
彼女といるとこんなにストレスを感じるのかって
同じ部屋にいるだけで逃げ出したくなった」
そこまで？
デパートで会った時は、そんな顔してなかったくせに。
「…もう、この話終わりにしていい？」
彼はそのまま席を立つと、
「部屋の清掃を頼むから、その間ホテルの中を散策しよう」
そう言って彼は右手を差し出してきた。
「…何？」
「手を引いてやろうかと思って」
「いいよ、そんなの
自分で立てるから」
なのに彼は強引に私の手を掴んで、引き上げてしまった。
「さっきの約束、ちゃんと聞いてた？」
「スキンシップのやつ？」
「そうだよ！」
「これくらいよくない？
友達にでもするだろ、こんなの」
まるで私が間違ったことでも言ってるかのような口ぶりで、彼はさっさと部屋を出て行ってしまう。
少しは変わろうとしてるのかもしれないけど、彼はやっぱり自分勝手だ。
ホテルの館内を２人で散歩をしている途中、だだっ広い中庭が窓越しに見えた。
「ねえ、外に出てきていい？」
「この雪の中？」
「だってここって散歩コースって書いてるし、雪の中を散歩したら楽しそうだから
渉さんは先に部屋に戻ってていいよ」
重いガラス戸を開けて、庭に飛び出した。
膝上くらいまで積もってる雪をかき分けながら、どんどんと歩いていく。
今まであまり雪と触れ合ったことがないから、楽しすぎるんですけど！
どんどん奥まで分け入って、そのまま雪の上にダイブしてみた。
冷たい…。
冷たいけど、このままこうしていたいなっていう衝動が、急に湧き上がってくる。
このままずっとここに寝ていれば、私はもう何も悩まないでいい世界に行ける？
そんな不埒なことを考えてしまうほど、この雪はあまりにも白くて、
全身を雪に浸したら、全てが浄化されるような気がしたんだ。
だけど、わさわさと雪をかき分けてくる足音がして、凄い勢いで背中から体を起こされてしまった。
「死ぬ気？」
かなり怖い顔をした彼は、服についた雪を払ってくれると、そのまま抱き抱えるようにして私を部屋へ連れ戻した。
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わかめ(プロフ) - Mayさん» 不器用な感じが出ててよかったです(/ω＼*)そして、新キャラ加入しました(T△T) (2019年2月10日 0時) (
レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
May(プロフ) - 切ないです、、なんて不器用な二人！秘書の人嫌な感じだけど大丈夫ですかね(>_<) (2019年2月8日 7時) (レス) id: 9190cd750e (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - かんこさん» 実は電話番号が聞きたかったんですねーwしかも聞くタイミングを完全に失ってたというwwwぼちぼち更新してますのでまた読んでやってくださいm(_ _)m (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆなさん» コミュ障！まさにそんな感じです(/ω＼*)渉さんが可愛い人に変わったとか、ありがとうございますm(_ _)mまた読んでくださるとうれしいです♪ (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 華子さん» はじめまして！コメントありがとうございますm(_ _)m不器用な渉さんが今後成長していけるのか、また読んでくださるとうれしいですm(_ _)m (2019年1月19日 0時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年12月19日 23時
