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【O】
A｢……ダー！リーダーおきて！！｣
O「ん、どした？」
A「翔ちゃんがいない！靴もないから多分出て行った！！」
俺が最後に起きたのは2時
今は3時
出て行ったとすればこの一時間の間。
今の翔くんの傷と精神状態で遠くまでいけるはずがない
手当たり次第に家の周りを探したがそこには気配すらなかった
O「マネだ
家を知ってるのはマネしかいない」
M「出てくれよ……！」
prrr
prrr
pr『はい……黒崎です…』
O「翔くんマネ！？ごめんだけど今すぐ翔くんの家の住所教えて！！」
『え、お、おのさん？』
O「そう！」
『えっと、住所ですか…？すみません、私も正確な住所は知らないんです
いつもコンビニで待ち合わせるので…』
O「じゃあそのコンビに教えて！」
『○○の交差点にある、コンビニです』
O「了解！悪いけど、目が覚めたらすぐそのコンビに向かって！
事情は後で話す！よろしく！！」
潤は家に車を取りに行った
俺らは警察と事務所に電話
事が大きくなるのなんて気にしちゃいられなかった
とにかく胸がざわざわしていて、一刻も早く翔くんを取り戻さないと危ないと誰かに言われている気分だ
M「乗って！」
潤の車に乗り込むと自分でも驚くほど手が震えていることに気付く
ニノはぎゅっと目を瞑って祈るように両手を握り、相葉ちゃんはそんなニノの背中を摩りながら上を向いて泣くまいとしている
O「……ついた」
A「いこう！」
外に出るとマネージャーや事務所関係者が何人かと警察がいた
少し前に到着した後、自宅を特定してインターホンを鳴らしているが全く応答がないという
「突入しましょう」
と言った警察の後に続いてぶち破られた扉の中に入っていく
わずかに聞こえた「助けて」という叫びと俺らの名前を呼ぶ声を頼りにリビングに入っていくと、そこには首に包丁を当てられた翔くんがボロボロと大粒の涙を流しながら懸命にこっちに手を伸ばしていた
『それ以上近づけば殺す』
警察「わかりました。ではここから動くことはしません
櫻井さんを解放していただけますか？」
『通報で急遽来たんだろ？令状もないんじゃ強制できないな
そもそもこの家に強行突破したのだって賭けだったんじゃないのか？
なあ、お前らが来なければこいつはこんなに苦しみながら死ぬことは無かったんだよ
それにメンバーさんだってこんなに汚いこいつと一緒にいたくないだろ？』
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作者名：きー | 作成日時：2021年5月6日 1時
