覚悟 ページ4
【智】
気づけば外は真っ暗になっていた
久々にちゃんと寝たかも
翔も起こして2人でリビングに行けばそこに並んでいるのは最近のうちの食卓ではまず出ないようなご馳走
唐揚げもピザも貝の刺身もある
「ど、したの？これ？」
岡田「買ってきた
今日は俺の奢りな」
「いや、悪いですって」
岡田「いいんだよ
和くんレポート頑張ってるんだもんね？」
和「うん」
岡田「雅くんも推薦決まったんでしょ？」
雅「うん！」
岡田「潤くんも練習頑張ってるしね？」
潤「うん」
岡田「もちろん君ら2人も頑張ってるからさ。
頑張ってるみんなにご褒美ね」
岡田先生がゆっくり話してくれたからなんて言ったのかわかったらしい翔もニコニコしてる
いざ食べようってなると岡田先生は「おれ夕飯家で食べるわ〜」って帰っていってしまった
引き止めたけど5人で食べる分しかないからって。
5人「「「「(いただきます)」」」」
たまに翔を気にかけながら潤と雅紀に騒ぐなって注意して、あんまり食べない和に料理を取り分ける
こんな当たり前の日常だけど、今まで節約のことで頭がいっぱいだった俺には懐かしく感じた
雅「智にい？何かあったの？」
気づけば涙がポロポロとこぼれていた
「ううん、なんでもない
大丈夫だよ」
笑って見せたけど涙は止まらなくて困る
ぎゅっ
翔に抱きしめられた
いつもは逆なのに
〈もう大丈夫〉
翔〈そう？〉
〈ありがと〉
翔〈うん〉
弟たちがそれを茶化すことはなくて、潤なんて俺もギュッてしてーって抱きついてる
「潤、終わってからな
翔が困ってる」
潤「智にいだけずるい！！」
「兄ちゃんの特権！」
和と雅紀と言い合いの内容を雅紀から教えてもらった翔はクスクス笑う
翔〈兄さん、やっぱり教えて欲しい。
何に悩んでるの？〉
〈んー、〉
翔〈俺じゃ頼りにならない？〉
〈ううん、なり過ぎるの〉
翔〈じゃあ話してよ〉
話したら絶対に自分の給料を持ってくる
教員試験に受かって就職が決まった時、1番に言われたのは「これからは家にお金入れるね」だった
翔にはこれからもずっと治療やカウンセリングが必要だからそのために貯金しろって一銭も受け取ってない
『自分の事で悩ませてるのかもって不安定になってる』
ここでまた俺がはぐらかしたら、翔はもっと不安定になる？
それだけは絶対にダメだ。
1つ深呼吸をして覚悟を決める
〈あのね、今月、生活が苦しい〉
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きー(プロフ) - _桜良さん» リクエストありがとうございます！病気系は少し時間がかかってしまうと思いますが必ず書かせていただきます！ (2021年2月13日 0時) (
レス) id: 746c8497d6 (このIDを非表示/違反報告)
_桜良(プロフ) - 流星へ願いを込めてと設定は同じで、翔くんメインで脳出血を発症するも他の兄弟たちにうまく伝えることができなくて倒れてしまうお話が読みたいです。重たい内容ですいません… (2021年2月12日 23時) (レス) id: 1372bbf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - _桜良さん» もちろんです！お待ちしております！ (2021年2月12日 16時) (レス) id: 746c8497d6 (このIDを非表示/違反報告)
_桜良(プロフ) - 書いてくださりありがとうございました！楽しく読まさせていただきました！また、リクエストしてもいいですか？ (2021年2月12日 15時) (レス) id: 1372bbf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
きー(プロフ) - _桜良さん» 短編完成しました！リクエスト集にて公開します！楽しんで頂けたら嬉しいです(^^) (2021年2月11日 23時) (レス) id: 746c8497d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きー | 作成日時：2021年2月7日 17時
