つきまとい撃退法【安室透】 (ページ15)

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朝の食卓ページ15

○

「……なんでまだいんのよ」

「朝食作ってくれたみたいなので。よばれていこうかと」

「いっぱい食べてね」

「ありがとうございます」

あれからは特に何も無かった

私は普通にお風呂に入ってまた寝た

彼も大人しかったから帰ったと思っていた

が、何故か朝の食卓に彼がいる

何故まだいる

「はぁ」

「こらこら。失礼だぞ。」

新聞片手に父が言ってくる

うるせぇハゲ。こいつはストーカーだぞ

と言いたかったが朝から気分悪くなりたくないので口にはしなかった

まぁ、朝からこいつの顔見て気分悪いけど

ありえる？ストーカーと朝ごはん一緒に食べるなんて

「はぁ……」

そう思うとため息しか出てこない

「あ、A。今日透くんが車で送ってくれるらしいからそうしてもらいな」

透くん？

え？いつの間にそんな仲に？

「いいよ。歩いていく」

「そんなこと言わないで。甘えなさいよ」

肘でつんつんしてくる母

その顔はすごくニヤニヤしてる

「いいって。私他人の車乗るの嫌いなの」

「あら？この前友達のお父さんが運転する車喜んで乗ってたじゃない」

「っ…それは友達だからで…」

「いいから。透くん、よろしくお願いしますね」

「わかりました」

母が彼に頼んだ瞬間目をキラキラ輝かせる彼

「…………はぁ」

「なんだ、今日はため息が多いな」

誰のせいだと思ってんの