クリスマス 2 ページ6
会話をしているとウェイターの人が
ポワソン(魚料理)を運んできた。
「こちらのポワソンはバウタウンの海で取れた
貴重な魚を低温でじっくり焼いた料理になります。」
真っ白なお皿の上に美味しそうな魚と、
いろんな色のソースが添えられている。
「こちらの3種類のソースをつけて、
召し上がって下さい。ごゆっくりどうぞ。」
A『美味しそう…！』
ナイフとフォークを持って魚を一口に切る。
まずは手前の黄色のソースをつけてみる。
パクッと一口食べると、
魚の旨味とゆずベースのソースが口に広がる。
A『ん〜…んふふ。』
キバナ「ほんと、美味しそうに食べるよな。」
A『だって、美味しいですもん！』
キバナ「そんなに喜んでくれたのなら
連れてきた甲斐があったぜ。」
A『こっちのソースも美味しい…！
ああ、食べるのが勿体無いぐらい美味しい…！』
・
・
口直しのソルベと肉料理を食べ終えた。
A『はぁ、もうデザートなんですね。』
キバナ「はは、デザートも美味しいぞ！」
A『それは楽しみですけど…』
キバナ「…また連れてくるからそんな顔するな。」
A『ふふ、楽しみにしてますよ？』
・
・
・
＊ナックルシティ、城の上＊
A『キバナさん、ご馳走様でした。』
キバナ「どういたしまして。」
A『外は、寒いですね。』
キバナ「ほら、もっとこっちこい。」
キバナさんに肩を寄せられる。
はぁっと呼吸をすると息が真っ白だ。
ん？一瞬、首元が冷やっとしたような？
A『…あ、コレ…』
キバナ「クリスマスだからな…プレゼント。」
ネックレスが首にかかっている。
私の背後でチャームをつけてくれるが、
寒くて手が動きにくいのか苦戦してるようだ。
キバナ「あー、悪い…こういうの慣れてなくてな。」
A『寒いですし、手も動きませんよね。』
キバナ「……よしっ、出来た。ほら、こっち向け。」
くるっと向きを変えると
キバナさんは"うん、似合ってるな！"と
満足そうに笑った。
首元を見るとゴールドのチェーンに
ピンクの宝石がキラキラと輝いている。
こういうのに疎い私でも分かる。
これはとても良い物、だ。
A『こ、こんなに素敵なものをもらって
いいんですか？』
キバナ「Aの為に選んだんだ。
むしろ、もらってくれないと困る。」
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ゆゆゆん@VIIさん» ありがとうございます(^ ^) 喜んでいただけて私も嬉しいです！ (2021年1月10日 14時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆん@VII - 好きぴが大渋滞してる… 主様の文学センス(？)大好きです。 (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9d1fd84ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2020年7月14日 13時
