お化け 1 ページ36
時刻は夜、今夜は三日月だ。
窓を開けて夜空を見上げると
星がキラキラと光っている。
部屋の電気を消して
ラテラルタウンの夜空を見るのが
私の毎晩の日課だ。
オニオン君の家は向かい側なので
たまにベランダ越しで会話したりする。
A『ん…なんだろう、呼ばれてる？』
墓地の方で私を呼んでる声が聞こえる。
が、基本ゴーストタイプのポケモンのイタズラや
見えてはいけないもの関係だったりするので
いつもはスルーしている、が…
なんだか助けを求めてるような気がする。
私は部屋に隠してある靴を履くと、
2階のベランダから壁に生えてる植物に捕まって
物音を立てないように降りた。
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夜の墓地は誰もいないから静かだ。
墓地は怖がる人がたくさんいるけど
私は別に怖くない。
むしろいつも冷んやりとしてて
割と好きな方だったりする。
いつもゴーストタイプのポケモンが
いるはずなんだけど、姿が見えない。
不思議に思いキョロキョロしていると、
背後から「やあ！」と声をかけられた。
全く気配を感じなかったので
びっくりして振り返ると、
私より少し年上と思われる男の人が立っていた。
帽子を深く被っており、あまり表情が見えない。
？「ごめんね驚かしちゃって…
ちょっと探し物しててさ。」
A『探し物？何を探してるの？』
？「ペンダント。赤色の丸い石があって…
月の光に反射してキラキラ光るんだ。」
A『月の光に反射するなら
すぐ見つかりそうだけどね。』
？「でも今晩は三日月だろ？
満月だったらすぐ見つかるけど、
月の光が足りなくて見つからないんだ。」
A『どこらへんで無くしたの？
私も一緒に探すよ。』
？「ほんと？ありがとう！」
・
男の人と墓地でペンダントを探す。
草の茂みや墓地の溝など、
怪しい場所を見てみるけど…
なかなか見つからない。
さっき気がついたけど、
多分この男の人、"生きてない"。
なんていうか…こう、生命力を感じない。
言葉で伝えるのが難しいけど、
私にはなんとなく分かるのだ。
A『あれ、あそこ…』
ふと墓地の端っこに生えている
大きな木の下で何かが光った気がした。
近づいてみると赤色な丸い石のネックレスだ。
手に取ると何故か急に眠気が……
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ゆゆゆん@VIIさん» ありがとうございます(^ ^) 喜んでいただけて私も嬉しいです！ (2021年1月10日 14時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆん@VII - 好きぴが大渋滞してる… 主様の文学センス(？)大好きです。 (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9d1fd84ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2020年7月14日 13時
