スパイクタウンのファッション 3 ページ32
ネズ「チョーカーのつけ方が違います。
これだとすぐ取れちゃいますよ。」
A『あ、はい…』
私とネズさんは身長差があるので
少し屈みながらチョーカーに触れられた。
白くてひんやりと冷たい手が
首元に触れるたびにくすぐったい。
いつもより近いからか、
ネズさんの香水の香りがする。
顔を上げるとネズさんが目の前なので
下を向いて動かないでいると、
「付けにくいんで顔上げて下さい」と言われた。
素直に顔を上げると、ネズさんと目が合う。
恥ずかしいくて逃げ出したい…が、
チョーカーを掴んでいるので
逃げることが出来ない。
・
ネズ「はい、終わりましたよ。」
A『は、はぁ…やっと終わった…』
ネズ「人が付け直してあげてるのに、
息を止めてるなんていい度胸ですね。」
A『そりゃあいきなり至近距離にいたら
びっくりして呼吸も止まりますよ！！
やけに時間もかかりましたし！』
ネズ「わざとですよ。」
A『わ、わざと…！？』
ネズ「ええ、反応が面白かったんで。」
A『くっ…あくタイプめ！』
ネズ「さて、俺はブティックに行ってきます。
家まで送るんで座って待っててください。」
A『え、いいですよ自分で払いますし、
自分で帰りますよ！』
ネズ「俺は同じ話を何回もするのは嫌いです。
大人しく座ってないと…」
ネズさんが先ほどと同じように私に近づき、
右頬を少し強めにムニッと摘んだ。
少し意地悪に笑いながら耳元で
「 」
・
・
・
〜ネズsaid〜
Aを部屋に残し、
俺は路地裏にあるブティックに向かった。
定員「あ、ネズさん！お疲れ様です！」
マリィ「兄貴！あれ？Aさんは？」
ネズ「部屋に待たせてます。
代わりに支払いに来ました。」
定員にカードを渡し、会計を済ます。
マリィは状況がよく分かってないみたいですね。
マリィ「Aさんの洋服、どうだったと？」
ネズ「まあ、悪くないですね。
いや、むしろ似合ってましたよ。
マリィが選んだんですよね？」
マリィ「うん、そうだよ。
よく分かったね兄貴。」
ネズ「服のセンスがマリィでしたからね。」
いつまでも待たせるわけには行かないので
俺は自分の部屋へと足を動かした。
・
マリィ「兄貴、ご機嫌だったと！」
定員「え、そうなんですか？
いつもと変わらないように見えましたが…」
＊END＊
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ゆゆゆん@VIIさん» ありがとうございます(^ ^) 喜んでいただけて私も嬉しいです！ (2021年1月10日 14時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆん@VII - 好きぴが大渋滞してる… 主様の文学センス(？)大好きです。 (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9d1fd84ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2020年7月14日 13時
