クリスマス 2 ページ22
A『ビート君…コレ！』
ビート「…今日はクリスマスですから。」
机の上には美味しそうな
ホールのショートケーキが置かれている。
その横にはビート君のお気に入りの
マグカップに紅茶がモクモクと湯気が出ている。
A『…ごめんね、こんな時間になっちゃって。』
ビート「いいんです。Aさんがチャンピオンとして頑張っているの知ってますから。
むしろ、今日は会えないと思ってましたから…
ケーキが無駄にならなくて良かったです。」
A『…本当にごめん。』
ビート「…そんな悲しい顔をしないで下さい。」
ビート君がそっと私の頬を撫でる。
雪で冷えた体にはその手はとても暖かく感じる。
ビート「ボクはAさんに会えるだけで、
それだけで嬉しいんですよ。」
A『…それは私もだよ。』
ビート「…それに理由があって遅くなったのですから、アナタは何も悪くないです。」
A『それはそうなんだけど…』
ビート「…とりあえずケーキを食べましょう。」
A『うん！あ、私が切るよ！』
・
切り終えたケーキをビート君と食べる。
A『ビート君、あーん！』
ビート「えっ！？な、な、！」
A『ふふ、テンパりすぎだよ！』
ビート「…全く、アナタは
急にそういうことを…(ブツブツ」
A『ほら、あーん！』
真っ赤になったビート君は、
戸惑いながらも私のフォークでケーキを食べた。
ビート「…し、仕返しです！」
A『そこはお返しじゃない？』
ビート「ほ、ほら、あーん！」
A『………』
ビート「…？どうしたんですか？」
A『いや、やられる方は
結構恥ずかしいなって…』
ビート「ふん！ボクの気持ちが
分かったようですね！(ドヤっ」
・
A『ふぅ！ケーキ美味しかった！』
ビート「…2人分にしてはそこそこ大きいケーキが
あっという間に無くなりましたね。」
A『甘党だからね、私！』
ニッと笑うと、
やれやれとビート君が肩をくすめた。
ビート「…今日は泊まっていくんですよね？」
A『え、帰る予定だけど…』
ビート「…ボクとの約束をドタキャンしたのに
このままケーキだけ食べて帰るんですか？」
A『うっ…、でも着替えとか持ってきてないし…』
ビート「…帰しませんよ？」
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不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ゆゆゆん@VIIさん» ありがとうございます(^ ^) 喜んでいただけて私も嬉しいです！ (2021年1月10日 14時) (
レス) id: a95cf31f0d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆん@VII - 好きぴが大渋滞してる… 主様の文学センス(？)大好きです。 (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9d1fd84ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2020年7月14日 13時
