【呪術廻戦】特別な眼を持った女の子のお話＊③【五条悟】 (ページ27)

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＊１２５.最強だって甘えたいページ27

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五「出なくていい、仕事の話だから」

「仕事の話？それなら尚更出ないとまずいよ」

伊地知君に電話をかけなおそうとすると、スマホを持つ手を握られ五条君にキスをされた。

びっくりして離れるといつのまにか私のスマホが手の中から消えていた。

五「お昼ご飯ぐらい、ゆっくり食べたいよね。だから少し前に僕のスマホの電源切っててさ〜」

「ああ、だから電話が私に…って、ダメじゃない！」

五「朝から面倒な仕事を上から押し付けられてさ、僕疲れてるんだよね。だからお前といる時ぐらい誰にも邪魔されたくない」

五条君は座っている私に甘えるように抱きついた。
私は子供を宥めるようにポンポンと背中を撫でた。
10秒ほどしてから離れると、空いている椅子を引き寄せて私と向き合うように座った。

五「で、どうして泣いてたの？」

「写真を見てたらなんだか感情が昂っちゃって…」

五条君が持っている私のスマホを指さすと、なるほどねと言いながらうんうんと頷いた。

五「ごめんね、僕の顔がかっこよすぎて」

「え？何のこと？」

五「このロック画面の自撮りのことでしょ？」

五条君が電源ボタンを押すと、キメ顔で笑っている五条君が表示された。

「それじゃなくて…こっちの写真！」

スマホを奪ってパスワードを入力してから、五条君に見せた。

五「ああ、これね。Aが喜ぶと思ってこの写真を設定したんだ」

「…１０年も前だもんね。この写真は夏油先輩に撮って…夏油…げ、どう……」

突然目の前が真っ白になった。目の奥でチカチカと点滅しながら映像がコマ送りで流れていく。
あまりにも早くて内容がよく理解できない。

瞬きも忘れて映像を目視していると突然真っ暗になった。五条君がサングラスをかけてくれたことに気がつくのに５秒ほど時間がかかった。

五「大丈夫？何か視えた？」

「………大人になった夏油先輩が高専にいたの。大きなペリカンみたいな呪霊に乗って…他にも人がいた」

五「その話、詳しく聞かせて」

五条君の声色が変わった。私は部屋にあるボールペンを手に取り、五条君の書き置きした紙をひっくり返し、視えた映像を思い出しながら絵を描いた。