【呪術廻戦】特別な眼を持った女の子のお話＊③【五条悟】 (ページ16)

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＊１１４.僕との夜は… ページ16

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五条君に向かってモデルのようなポージングをとると、顎に手を当てて上から下まで見つめられた。

五「確かに、Aによく似合ってるね」

うんうん、と五条君が頷くと近くのラックから形の違うワンピースを手に取り私の身体にあてた。

五「こっちも似合うね。あ、でも色はそっちの方がいいかな…あ、いや待ってちょっと考えるから」

「そ、そんなに真剣にならなくても…」

五条君は再び顎に手を当てて眉をギュッと寄せた。
少しの沈黙があったが、結論は両方買うことになったらしく、カゴにワンピースを２つ入れた。

「あとは…あ、お店の前で待ってて」

五「え？なんで？」

「い、いいから！ほら、お会計してくるから！」

ぐいぐいと片手で五条君の背中を押すが、全然進まない。背中はしっかり触れているので術式は使われていないはずだが…

五「Aさ、ここでブラとパンツ買おうとしてるでしょ。普段使うなら全然いいけど、僕との夜はもっと可愛くてセクシーなのがいいかな！」

軽い口調でベラベラとそう言うと、近くで作業していた女の店員さんが五条君を二度見した。

「な、なんで分かったの！ってか大きい声でそう言うこと言わないで！」

五「Aの方が声大きいよ、動揺しててウケる。
ほんと、昔から分かりやすいよね。何度も下着売り場をチラチラ見てたら誰でも気づくと思うよ？」

五条君はニヤリと口角を上げた。恥ずかしい……早くこのお店から出て行きたい。全力で五条君の背中を押すと今度はすんなりと動いてくれた。

お店の外に追い出すと顔を見ずに早足で踵を返し、目的の物をカゴにいれてレジへと向かった。

お会計を済ませて店を出ると買い物袋を持ってくれた。なんとなく気まずくて顔を晒していると、ギュッと手を握られて、歩き出した。

五「じゃ、行こうか」

「ん…どこに？」

五「え？Aの勝負下着を買いに行くに決まってるじゃん！ほら、早く行くよ！」

私の返事を待たずに五条君は上機嫌で歩き出した。
…今、なんて言った？………勝負下着って言ったよね！？

「ま、待って！今日はその、いいんじゃない？」

五「えー、やだ。大丈夫、僕が選んであげるから♡」

「え、いや、恥ずかしいしやめて…！」

顔が沸騰したように急に熱くなった。