・ ページ31
・
わざとやっているのが分かったので
蝿を払うようにフレッドの手を叩いた。
「アンジーとアリシアは？」
ジョ「ううん、見てないよ。
多分部屋にいるんじゃない？」
「そっか。ジョージは荷造り終わったの？」
ジョ「ううん、まだだよ」
フレ「俺たち、夏休みの宿題はギリギリで終わらせるタイプだからな！」
「うん、知ってる」
苦笑しながら答えた。
どうやら今年も終わっていないらしい。
トランクに荷物を詰めるだけなのに、
ホグワーツに来る時よりも物が増えているから
私は毎年、友達よりも時間がかかっている。
早く部屋に行かないといけないが、
もう少しだけ皆んなと…ジョージと一緒にいたい。
じっとジョージの顔を見ながらそう思っていると
私の視線に気がついたらしく、
微笑みながらそっと手を重ねられた。
私よりも大きくて乾燥した手だ。
体温を確かめるようにギュッと控えめに握ると
同じ力で握り返してくれた。
フレ「おいおい、前よりもラブラブだな」
ロン「えっ！仲直りしたの！？いつのまに？」
ハー「多分ロン以外の人は分かってたわよ」
ハーマイオニーは呆れながら言うと
ハリーは少し笑いながら頷いた。
ドタドタと階段を駆け降りる音が聞こえた。
びっくりして振り返るとジニーがいた。
息が上がっていて長い赤毛が乱れている。
私を見てから隣に座っているジョージを見た。
最後に繋いでる手を見るとブワッと泣き出した。
「じ、ジニー？どうしたの？」
ジニー「……良かった」
手を離して立ち上がり、ジニーに駆け寄ると
ギュッと力強く抱きしめられた。
鼻を啜りながら私の肩に顔を埋めた。
優しく背中をポンっと叩くとゆっくり離れた。
ジニー「体は大丈夫なの？
短剣が刺さったってダンブルドアが…」
「もう平気よ。心配かけちゃってごめんね」
ジニー「…ジョージとはヨリを戻したのよね？」
「………うん」
恥ずかしくて俯きながら答えると
ジニーの目からさらに涙がこぼれ落ちた。
フレ「はは、ジョージよりも泣いてるぞ」
ジニー「フレッドは黙ってて！」
少し赤くなった目を釣りあげてフレッド睨んだ。
その顔がモリーさんにそっくりだったので
思わずクスクスと笑ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 807人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ソライロの流れ星さん» わー、ありがとうございます(^^)！ 私もフレジョが大好きなので最高と言っていただけると嬉しいです！投稿頑張ります！！ (2021年12月4日 9時) (
レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
ソライロの流れ星(プロフ) - フレジョ、めちゃくちゃ好きでこの小説読み始めたんですけど最高です！！これからも投稿頑張ってください！！ (2021年12月2日 15時) (レス) @page46 id: b0b5b7ebc7 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ゆいさん» ゆいさんこんばんは！読んでいただきありがとうございます😌 作者はどうしてもフレッドに生きてて欲しくてこの小説を書き始めました✨ なので暖かいコメントをいただけて嬉しいです(^ ^) 頑張って書かせていただきます💪 (2021年10月19日 18時) (レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 初めまして！こんばんは！最初から一気に読ませていただきました( ¨̮ )フレジョめっちゃ好きなんで読んでてほんまにドキドキします😍フレッドがこの小説の中では生きててくれてる事が嬉しいです！これからも楽しみにしてます(*´ω｀*)！ (2021年10月19日 0時) (レス) id: d116afb677 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国のきゃさりん(プロフ) - ナナさん» ありがとうこざいます！ナナさんのような暖かいコメントを頂けると頑張ろうと力が湧きます💪 フレジョは尊いですよね！早く仲直りして欲しいので更新頑張ります✨ (2021年9月29日 22時) (レス) id: 1df5d1cca9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：不思議の国のきゃさりん | 作者ホームページ：http://ttttt
作成日時：2021年9月28日 15時
