詰め合わせヒーローズ！ (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:12,688 hit

▽1-Aおんなのこ△ 〃ページ4

＿＿＿明日は私の部屋に来てね！

昨日の夜、透ちゃんに言われた言葉を思い出す。
聞きたいことがあるって言われたけどなんなんだろう。

色々考えているうちに透ちゃんの部屋の前に着いた。
なぜか緊張してしまって、
なかなかドアをノック出来ずにドアの前で固まってしまっていた時。

「あっ！Aちゃん！」

声の聞こえた方を向けばにっこり笑ったお茶子ちゃんがいた。

「どうしたん？入らへんの？」

「あっ、うん。入るよ」

おぼついた手先でドアを数回たたいた。
遠くの方ではーいというかわいい声が聞こえる。

ガチャリ、とドアが開いて、透ちゃんが出迎えてくれる。

案内される何回目かの透ちゃんの部屋。

もう既にみんな集まっていた。

おんなのこらしいなんともかわいい部屋だ。

ベットの上のおおきなぬいぐるみに目を奪われる。

「かわいい...」

私のつぶやきを聞き逃さなかった透ちゃんは、

「さあさあ、轟とのこと、色々話してもらうからね」

そんな言葉と共に、

真っ赤なスカーフが印象的なくまのぬいぐるみを私に差し出してくれる。

「轟くんとのこと、ってどういうこと？」

「やだなあ、誤魔化さなくてもいいじゃん！」

＿＿轟と、付き合ってんでしょ？

三奈ちゃんの言葉に思わずドキっとして、ぬいぐるみを強く抱きしめる。

「...知ってたの？」

「それくらい、見てればすぐわかるよ」

響香ちゃんとの言葉にみんながうなずく。
そんなにわかりやすかったかなあ。

「さあさあ、サクサクいくよ！聞きたいことは沢山あるからね！」

透ちゃんがそう言った途端、みんなが一斉に口を開く。

「いつからなのかしら？」
「どっちが告ったの？」
「轟の好きなところは！？」
「手ェつないだ！？」

みんなの目がギラリとひかったのがわかった。

一斉にしゃべりすぎて、誰がに言ってるかわかんないよ、

「ええっと....」

何から答えればいいのかわからず戸惑っていると、
真っ赤な顔を手で押さえて固まっている百ちゃんが目に入った。

「百ちゃーん？」

「いえ、お気になさらず...。わたくし、

おふたりがお付き合いなさっていることを今知ったものですから...」

みなさん気付いていらっしゃったのに、お恥ずかしい＿＿

と呟く百ちゃん。

「百ちゃんにもわかるようにたーくさん話してもらうからね！」

そんな言葉で、女子達はより一層盛り上がったのは言うまでもない。