【そらる】この秘密は私しか知らない (ページ2)

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私は、如月(きさらぎ)A。

学級委員を務めているため、今日も委員会………

｢って、もう７時じゃん！？｣

まだ帰る準備もなんにもしてないのに、、、

私は急いで、教室へ向かう。

だが、その途中で、なんだか見覚えのある顔が………

｢一ノ瀬………先輩？｣

先輩である一ノ瀬青空(いちのせそら)の姿があった。

あまり、面識があった訳ではないが、どことなく身に纏う雰囲気に少し気になっていたのだ。

こちらの問いかけは聞こえていたようにも感じるが、一瞬目が合っただけで逸らされてしまった。

ちょっと、辛い………

そんなことを思っていたのもつかの間、よく見ると彼の様子がおかしい。

｢ちょ、ちょっと！！一ノ瀬先輩、大丈夫ですか！？｣

大量の汗に、少し荒れた呼吸。

『俺は大丈夫だから。

それよりキミはもう遅いから帰った方がいい。』

そんなこと言われても………

｢さすがに、一ノ瀬先輩を放ってなんて帰れないです！！｣

こんなに苦しそうな人を、見捨てることなんて出来ない………

私は一ノ瀬先輩の汗を拭き、自分の持っていた水を差し出す。

｢あっ！私が飲んだやつはやっぱ嫌ですよね？

ごめんなさい！今すぐ買ってきま、、、｣

その時だった。

『キミって俺を助けに来たんだよね？』

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