【A3!】光の指す方へ 第３幕

△９８「原因」 ページ31

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私は１人では生きていけない。




誰かの支えや誰かに求められる声で成り立っている。



今はもちろん、このMANKAIカンパニーのみんなに求められている、だんだんそう感じるようになり、それにより自分という存在が完成しているような気にもなっている。



わたしはだから、求められることはなんでもやりたい。


それが私に出来ることならなんでも。


逆に言えば、それをしなければわたしは自分が生きてる価値を見い出せないのだとも思う。


特に団員のみんなにはそうしたいって思ってる。



だって………



嫌われたくないから。




原因は分かっている。



過剰に私を求める父と


私を憎み、求めなくなった母


どちらにも嫌われたくなかったんだろう。



求めらなくなるのが怖かった。


みんなにも嫌われたくないから。


求められたいから。


みんなの求める私になりたい。



みんなのことが



＿＿＿＿『好き』だから。



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いづみ「大丈夫。どんなことがあっても、私はあなたを求めてる。」



私は今の想いを軽く彼女に伝えた。


彼女は泣くのを我慢し、私を強く抱き締めてくれた。



いづみ「私だけじゃない、みんなもだよ。」



その言葉に、いつの間にか涙を浮かべていた。


そして、お互い泣いていることに気づいて、気づかないふりをした。



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