【A3!】光の指す方へ第２幕 (ページ28)

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△７０「僕のもの」ページ28

△７０

￤晴翔 side ￤

Aは小さな時からの幼なじみで、僕の初恋だった。

無邪気な笑顔で僕の方に走ってくる姿は今でも鮮明に覚えている。

最初はAといるだけで幸せだった。

それが崩れ始めたのは、Aの親のあの一件からだ。

次第に、彼女の中から何かが次々と消えていった。

魅力的な笑顔はもちろん、自分の意思、人格、そして光までも失っていった。

取り戻して欲しくて、僕は何度も何度も色んなことに挑戦した。

どの方法もハズレ。

彼女が戻ってくることはなかった。

あいつが来るまでは………

近所にある女の子が引っ越してきた。

名前は「立花いづみ」

彼女が現れてから、今までが嘘のようにAは変わった。

僕には本当のAを取り戻したというより、彼女色に染められたAが作り上げられたように見えた。

それが僕はどうしても許せなかった。

あの時の僕はどうかしてた。

Aは彼女のものじゃない。

僕のものなんだ。

それをAに分からせようとした。

Aはどんどん離れていった。

そして、彼女の元へと行ってしまった。

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