△１１５｢暫しの休憩｣ ページ11
△１１５｢暫しの休憩｣
至｢少しは俺に惚れた？｣
｢はぁ！？！？｣
天馬｢このノリでそのまま口説くなっ！｣
至｢ねぇ、本当は罵倒して欲しかったの？俺でよければ今からでも……｣
｢ちげぇよ！寄るなっ！｣
至｢ごめん、なんかキミを見てると意地悪したくなっちゃうね……？｣
｢やめろやめろ！わかった！わかったから！ちょっと待って！アタシが消えてからにして！｣
至｢消えたらいいの？｣
左京｢茅ヶ崎、そろそろいい加減にしろ。｣
真澄｢殺す……！｣
天馬｢ちょっと待て！お前が消えたら、これからど、どうなるんだよ。｣
｢どういうこと？｣
万里｢無意識が存在しなくなって、記憶がなくなることはもう無くなるってことか。｣
｢あ、その心配なら大丈夫だよ。｣
紬｢どういうことなの？｣
｢あれは無意識じゃなくて、A自身だよ。アタシは正直何にもしてない。｣
三角｢でも、覚えてないことよくあったって言ってた〜〜｣
｢それは確かに、悲しい記憶だったからアタシが消去した。｣
万里｢だったら、もっと辛くなるんじゃねぇの？｣
｢アタシもわからない。でも、アンタらがいたら大丈夫でしょ？｣
至｢つまり、キミがずっと嫌な部分だけ背負ってたと……｣
｢アタシは別に……！｣
左京｢お前は少し休んでおけ。そして、共存して１つになれる策でも考えておけ。｣
｢何言って……！｣
紬｢俺も左京さんと同じこと思うよ。｣
｢わ、わかったよ！ただ、ひとつだけ忠告しておく！！｣
万里｢今度はなんだ？｣
｢Aは知っての通り、ド天然だから。もう真っ白だから。何かあったら……止めてあげてね。｣
真澄｢俺がいるから、問題ない。｣
｢そっか。安心出来ないけど、お言葉に甘えてひとまずアタシは休ませてもらうよ。｣
そう言い残し、もう一人の私はゆっくりと眠りについた。
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作者名：きゃらめるみるく | 作成日時：2017年7月8日 15時
