にじゅうさん。 ページ25
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『__さん、最近どうですか? ええ、それは良かったです!はい、ありがとうございます。』
『___ちゃん、久しぶりです。___ちゃんのお母様も! お元気で何よりですね!』
『__さんもお久しぶりです! なるほど、これからも精進します。』
『__兄弟さん、お元気ですか? 会社の方を入信させた…!次回の集会で歓迎ですね。おめでとうございます!』
『___姉妹も近所の方を入信させましたか!その方も次回の集会で歓迎しましょう。 はい、世界平和に向け一歩前進しましたね!』
入信者が増えてくれた、なんて喜ばしいことだろう!
これも全て神様のお陰に違いない。 そう、世界平和を成さんとする神の思し召しなのだ。
感謝を尽くし、この先も救済——人のみならず、呪霊さえも生きとし生けるもの全部への——を重ねていかないと。
幸い、呪術師になったことで救える対象も、更にその機会も増えた。
おそらくだが、私は呪術師にならなければ呪霊という救いを必要としている存在、救わねばならない存在のことを知らずに生きていたのだろう。
ならば、私が呪術師になったことは神の御意向なのだ。
最初は面倒なことになってしまった、と憂いていた。 が、結果的には良いことだらけだ!
これが信心の力、徳に違いない。
さて… そろそろ時間だ、集会を始めないと。
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『…なんと、__兄弟・___姉妹が身近な方々を入信させて下さいました!
また一歩、世界平和へ歩みを進められました。
これらも全て、信心のお陰です。信じれば、必ず願いは叶う。
こんな話があります。
半年前に入信なさった__さん一家は、__さんの病気に悩まされていました。
治るかどうかすら判然としない重病でした。
一家の大黒柱たる__さんが病気ということで、家族の方も大変苦労し本人も相当心身ともに苦しかったようです。
ですが。
彼の妻の方が偶然当宗教の信者に出会い、集会で話を聞いてせっかくだし、と祈っていたら神の存在をはっきりと感じたのです。
そうして彼女ら一家は当宗教に入信し、毎日祈りを捧げていました。
すると、__さんの病気が治ったのです!
そうです、正しい神を信じれば必ず私達は救われます。
これからも教えを広め、世界を平和に導いて行きましょう。』
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山西 陽朔 - 面白い作品ありがとうございます。次回作に日蓮思想を題材にした作品を書くのはいかがですか?南無妙法蓮華経と唱えることで万人が成仏するという教えなら、日蓮上人の名誉さえ傷つけなければきっといい作品ができますよ。 (2023年4月30日 15時) (レス) id: aaea05e353 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リム | 作成日時:2021年3月6日 13時